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マッシヴ・アタック part6 ~激動のロック史 第2弾~

激動のロック史 第2弾 マッシヴ・アタック

マッシヴ・アタック特集6回目!

2003年リリース。
4枚目のアルバム『100th Window』だ。

100th Window
100th Window
posted with amazlet at 10.03.23
Massive Attack
Virgin Records Us (2003-02-11)
売り上げランキング: 28355
おすすめ度の平均: 4.0
4 時代の音
4 今やれること
3 過去の作品と比べるとインパクトがない
5 最高です
4 ワンマンアルバムなのに、愛着が湧く



ダディーGも離れてしまい、3Dだけのマッシヴ・アタック。
ボーカル・ゲストでシンニード・オコナー、ホーレース・アンディを迎え入れる。
『100th WINDOW』は2003年2月リリース。(世界セールス:120万枚)
『100th WINDOW』とはインターネット(ウェブ)上のセキュリティーについて書かれた本が
ベースになっていてそこからタイトルを引用。


Massive Attack - Future Proof



『100th WINDOW』のツアーは、大掛かりなライティングを要した
ライヴ・セットと共にツアーに出ることになる。
このヴィジュアル等でタッグを組んだのがあのUVAことUnited Visual Artists。
今やマッシヴ・アタックのライヴ・セットに関しては彼らなしでは成り立たないくらいに
斬新でフレッシュなヴィジュアル・ワークスを常に提供している集団。
レコーディングには参加しなかったダディーGは
このツアーにはメンバーとして参加した。

噂では、2003年の世界ツアーは経費がかかり過ぎ赤字になったと言われている。
2003年にはDJ Shadowを前座に迎えた東京公演も成功させ
続く7月にはフジロック・フェスティバルのグリーン・ステージ/ヘッドライナーとして
パフォーマンスも慣行。このマッシヴ・アタックの特集の1回目でも書いたとうり
圧倒的なライブだった。が、
スタッフのギャラもまともに払うことが出来なかったみたいで
翌年の2004年は少しスケールダウンした形でそれでも世界ツアーを続けることとなった。


Massive attack - Say what your soul sings to you



完全エレクトロニカ的なプロダクションは冷たく硬質なビートで
グルーヴが無くなってしまった…。
が、サウンド面でのクオリティーはこれまでで最高じゃないかな。

このアルバムは前作からの5年間の中で、最後の1年で作られた。
それまでの4年間に作られたものは全てボツにして、新たに制作されたのが
この『100th Window』らしい。

3Dが、一人ながらもリリースまで持っていっただけあって、さすがに作り込まれている。

ダウナーな曲のイメージが強いマッシヴ・アタックだけど
それが一番出ているアルバム。比較的アッパーな"Butterfly Caught"や、
インド的なストリングスの"Antistar"がアクセントとして効いてるね。


Massive Attack - Antistar



さて、ここからはmanio的、見解なんですけれども。


これまでの作品では、バンド的なプロダクションも要所に配置されていたが
『100th Window』では完全にエレクトロニック・サウンドで
サンプリングを使わなかったのも今作が初めてだそうだ。

『メザニーン』にあった孤独感はより密室的に深まり
3D自信も、音、楽曲を、独りで作ることに拘ったんじゃないのか?

インターネットで繋がった社会の中では、あらゆるプライバシーが侵される危険がある。
『100番目の窓』とは、その危険性の事だ。
どんなにセキュリティを強化しようと、また新たな隙間から侵入してくる。

ブリストル、ワイルド・バンチ…
そういったコミュニティから離れ、孤独に鳴らされたそのサウンドは
『100番目の窓』と名付けられた。

それは逆に、新たなコミュニティを求めた、願望なのだ。



「人は決して孤独になりきれない、全ては繋がっているんだから」



まぁ、あくまで想像だけど。

アルバム制作前後には、ブラーのデーモン等と、対イラク戦への英国軍の参戦に対して
反戦運動を行ったりしているので、そういった意味で何かあるのかもしれないしね。




by manio