ほら。


今日だって俺の隣に座るんだ。






【気づかない振りをしよう】






久しぶりに嵐五人で食事に行った。
櫻井と大野はいつも通り隣り合って座り、仲睦まじくメニューを広げている。
相葉は……これまたいつも通り、飽きもせず店内をキョロキョロ見渡していた。

そして松本は、今日も当たり前のように俺の隣に落ち着いている。




「ねぇ、松潤っていっつもニノの隣だよね?」




暇を持て余した相葉が松本に疑問を投げかけた。
唐突。
ちょっとドキッとした。




「なんでなんでー?」




俺はチラッと松本の様子を盗み見てみる。
彼は驚いたような微妙な表情をしながら相葉を凝視していた。そして口を開いたかと思うと…。




「知らねー。偶然じゃね?」




ツンとそっぽを向きながらぶっきらぼうに言い捨てる。



「えー!じゃあ今日はオレがニノの横!!」



そう言うと相葉が俺と松本の間に無理矢理割って入ろうとする。
だから。





「相葉さん、お店の中でくらい静かにできませんか?」





窘めるように言うと。





「へぇぇー…」





意味深な相葉の目。
面白くなって、俺は冗談っぽく松本に言ってみた。





「潤くんは俺のことが好きなんですよね?」




すると。





「…っべ、別に…!」






ドキッ
リアルな反応が松本から返ってくる。




「松潤…?」




流石の相葉も訝しげに松本を見ている。
それに耐えられなくなったのか、トイレ、と一言残して急に松本は席を立ってしまった。




「え?え!?」




と一人パニックに陥った相葉を置いて、俺はとりあえず松本を追った。







「どしたの?」



なるべく普段通りに何度か問い掛けてみる。

なのに松本からはろくな返事しか返ってこなくて。

顔は赤いしバレバレなのに、それでも隠しきろうと目を伏せる。







じれったい。







「ニノ…?」







気付いた時には俺の男の性が出てしまっていた。
壁に押し付けられた松本が不安そうな、求めるような目で俺を見つめる。





「俺は、何も知らないよ」


「え?……っん………!」





何も言わない。何も教えない。疑問さえ抱く暇を与えない。







俺は松本にキスをした。









ほら。これでも俺の隣に座る?
俺はまだ気づかないから。
好きなだけ、俺を追いかけて。






「ニノ……」






引き返そうとする俺に松本がそっと呟いたけど。
無言のまま、俺はその場を後にした。








「あ、ニノ!松潤どうだった?」


相葉が珍しく後悔した様子で、詳細を何度も何度も聞いてきた。
それがあまりにもしつこく続いたものだから。





「気づかない振りをしてみた」




ニィっと笑ってみせると。




「そ、そう…」




ひきつった笑みが返って来たきり、言葉が止まった。














fin...


ニノ潤(・∀・)
ニノって計算してイジメそう(・∀・)
で、潤くんは感性でイジメそう(・∀・)
ニノに翻弄される潤くんもイイなー(-∀-)
ニノは相当のヤり手であってほしい(・∀・)マテヨ