和田先生は札幌市出身、北海道大医学部卒業。その後札幌医大第2外科教授に就任し、1968年8月に国内初の脳死心臓移植手術を執刀した。
和田心臓移植は小樽近郊の蘭島海水浴場で遊泳中におぼれ「脳死」とされた男子大学生から「重度の心臓弁膜症」と診断された男性への移植手術で、移植を受けた患者は術後83日目に死亡した。
ドナーは本当に脳死だったのか、心臓を提供されたレシピエントは移植が必要なほどの重症だったか等疑問点が浮上。脳死判定結果等に客観的資料がなく、大阪の漢方医らに殺人などの疑いで刑事告発された(容疑不十分で不起訴処分となった)。
その後の心臓移植実施まで時間を要した要因となったこと、脳死移植実現に向けての脳死判定基準の整備や法改正等に実施のトリガーになったことなど大きな影響を及ぼしたことは言うまでも無い。
『光と影』『失楽園』等の作者・渡辺淳一氏は元札幌医科大学医学部整形外科教室講師。和田心臓移植事件を題材にした『小説・心臓移植』(後に『白い宴』と改題)を発表したことは知らない人も多いのではないでしょうか。

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