プロフェッショナル笠原群生先生の回
先日のプロフェッショナル仕事の流儀の放送で、生体肝移植の第一人者の笠原群生先生の回がありました。
娘も、生体肝移植をした1人。
録画して、ゆっくり観ました。
始まって早々から、ウルッと来てしまいました。
メープルシロップ尿症の軽減治療の1つとして、肝臓移植手術という方法があると聞いた時の気持ち。
肝臓移植手術についての話しを聞きに行った時。
いざ、手術をするために体調を整えたり、それに向けていろいろと準備を進めていた時の頃。
手術の前にみんなで誕生日祝いをしたこと。
入院のために、友人に車を出してもらい病院へ向かったこと。
手術前日に、カテーテルオペのために鎮静をかけられ始めた時。
本当はあまり傷をつけないように中心静脈から取りたかったのに、血管が曲がっていて、違うところから取ることとなり、予定よりオペ時間が長くなり、ドキドキしたこと。
その後、たくさんの点滴と、沢山の管がついて、鎮静をかけられ、眠っている娘と対面した時。
本番の手術はまだ12時間後くらいなのに、ずっと、鎮静をかけられるんだ。と思った時のこと。
夜中に、3つの御守りを作ったこと。
翌日、パパさんに御守りを渡した時に、涙目になっていたこと。
パパさんを送り出し、その後、娘のとこへ向かった時のこと。
たくさんの点滴と、管と、酸素ボンベをベッドにくっつけながら、医師と看護師と手術室へ向かった時のこと。
酸素をゆっくりと押すだし、歩きながらもしっかり管理をしている麻酔科医の後ろ姿。
病院と病院の繋ぎ目で、ちょっとつまずきそうになったこと。
大きなエレベーターに乗り、手術室へ向かったこと。
大きな大きな手術室へ送り出した時のこと。
お願いします。と、祈った時のこと。
待機室では、娘の写真を飾ったり、音楽を流したり、とにかく明るい雰囲気になるようにつとめたこと。
お守りになるように、3本のミサンガ編んだこと。
grandmaさんと交代で休憩を取ったこと。
代謝の主治医が駆けつけて来てくれたこと。
パパさんの手術が無事に終わったと来てくれた大人の外科医の先生たちの姿。
パパさんが目覚めたと聞き病室に行った時に男泣きしていたこと。
何度も経過を伝えに来てくれたコーディネーターさんのこと。
少し血流が悪く、娘の予定のオペ時間が長くなり、そこからの2〜3時間がとにかく長く感じたこと。
その前は、12時間くらいあったのに。
無事に手術が終わり、終わった直後に私たちのところに駆けつけて、真っ赤な顔をして来てくれた外科医の先生の顔。
手術の話しをデジカメの画面を見せながら、説明してくれた時のこと。
点滴でムックムックに膨らんでながらも、気持ちよさそうに眠ってる娘の顔を見た時のこと。
ホッとしたけど、興奮からかなかなか寝付けなかった夜のこと。
術後、1週間はICUで、1回15分しか会いに行けなかった時のこと。
娘の意識が回復しても、縦にすると肝臓の位置が動いてしまうので、抱っこしてあげられなくて、泣きながら目で訴えている時の顔。
やっと、一般病棟へ移動になった時のこと。
3週間後ほどでやっと抱っこ出来るようになった時のこと。
やっと、少しづつなら座ることが解禁された時のこと。
なかなか、哺乳瓶からミルクが飲めなかったときのこと。
やっと、飲めるようになったときのこと。
除去ミルクから、普通ミルクだけになったときのこと。
急に高熱を出してしまったときのこと。
そのときの、先生方の判断の速さ。看護師たちの対応の速さ。
何度か術後に危機があった時のこと。
私も体調を崩しそうになりながらも、耐えたこと。
手術仲間ママ友ができた事。
やっと、転院が決まったときのこと!
救急車で長距離移動をしたこと。
転院したその日に、実はミッキーとミニーが来て、わたしたちは会えなかったこと( ̄◇ ̄;)
代謝の専門病院での入院。
離乳食がとうとう始まったときのこと。
栄養部から…
普通の出汁を使っていいのか?
醤油使っていいのか?
魚出していいのか?
と、確認を受けたと主治医から聞いたときのこと。
はじめて、離乳食を食べたときのこと。
入院中にRSウィルスにかかってしまったこと。
やはり、シナジスは早く打つことが大事なんだと思い知らされたこと。
私は遠方の結婚式があり、本当は宿泊の予定が、退院予定が長引いてしまい、日帰りとなったこと。
フルメイクをしてドレスのまま病室に行ったら、看護師さんに別人だと思われたこと。
やっと元気になって、無事に退院出来たときのこと。
3ヶ月半後の我が家での生活が始まったときのこと!!!!
あげればキリがないですが、一瞬にして蘇りました







あの日があったから、あの日々があったから…
今がある!!
怒ってあげられることだって、虫歯になれる事だって、今ここにいるから!
毎日、元気に普通のように生きてくれていると、いい意味で忘れさせてくれますが、やっぱりやっぱりあの時のことは大事で。
生後数週間の昏睡状態から這い上がるために、たくさんの手を借りながら、ある意味生き返ったことも。
だから、生きてることは奇跡で、大事なことで。
感謝の気持ちでいっぱいです。
日々の生活を、何事もなく過ごせる幸せを改めて感じました。
医療スタッフの方々や、医療の進歩のために研究を続けておられる方々、たくさんの応援団支えられながら、本当に生かされているんだなと感じます。
娘にも、あまりプレッシャーはかけないように、けれど、その気持ちを少しづつ感じてもらいながら、大事に生き行って欲しいと思います。
おかげで、かにの真似しながら、かにぱん食べられております


