その日は朝イチでクリニックに行き、
HCG値チェックのための採血をして、
その後、女友達2人と某ホテルでブランチをしました。
オレゴンへの引っ越しが迫っていたので、
近況報告やご挨拶も兼ねて、
会いたい人と順番に会う日が続いていました。
この日に会った2人は、
私よりも年齢が若いけれど、
同じく妊活・不妊治療をしている人たちでした。
ドリンクをオーダーすると、
私も含め3人全員が、
「ノンカフェインのハーブティー」。
それまでは決まってコーヒーやカフェラテを頼んでいたのに、ね。
不妊治療あるあるの一つかもしれません。
食事が進む中、一人から、ある告白が。
「じつは……
妊娠して、いま5ヶ月なの。」
わー!ほんとに!?おめでとう〜〜〜!!!!
まだお腹のふくらみは、それほど目立たないけれど、
この日最初に会った時から、
お腹をやさしくさすっている仕草に、
「あれ、もしかして……?」
と感じていたので、やっぱりご懐妊でした。
よかった。本当に、よかった〜。
友達のハッピーなニュースは、幸せな気持ちにさせてくれますね。
さて、私は、どうだろう……。
今朝の血液検査の結果、もうすぐ分かる頃だけど……。
着床出血っぽいものがあったとはいえ、
私の勘違いで、着床してないことも大いにありうる。
もしダメだった場合、それを報告するのがつらいので、
友達2人には、移植後の検査結果が今日出ることは、黙っておきました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
お腹も心も満たされたブランチを後に、
ホテルのポーチのところで2人と別れました。
携帯をチェックすると、ナースからの着信が!!!
電話が来てたこと、ぜんぜん気づかなかった……。
ボイスメッセージが残されているけれど、聞くのが、怖いよ〜。
と思いつつ、すぐさま再生!(笑)。
聞き馴染みのあるナースの声が、とっても明るい。
いいニュースかも!?
「HCG値が上がっているので、とても良いサインですよ。今後のことを話したいので、折返し連絡ください」
え? あ、おー!!!
HCG値が上がっているということは、着床してたんだ!
やっぱり、そうなんだ!
やったぁ〜〜〜〜〜〜!!!(涙)
すぐにクリニックに電話をし、メッセージを入れてくれた担当ナースとつないでもらいました。
HCG値は上がっているので、着床はしていること。
ただ、現時点では妊娠とは断定できないので、
このまま飲み薬と注射を続けつつ、
2日後にまたクリニックで採血をし、HCG値を計ること。
が、告げられました。
なるほど〜、まだこの時点では、「ご懐妊です!おめでとう!!」とは、ならないわけですね。
「とはいえHCG値が出ているのは、とてもいい兆候だから、喜んでいいですよ!」
と、かなり興奮した口調で教えてくれました。
このナースさん、仕事が丁寧なうえに、いつも親身になってくれて、今もこうして一緒に喜んでくれて、本当にいい人だなぁ。
もうすぐ引っ越しで離れてしまうのを、寂しく感じてしまうほど。
ナースとの電話を終え、すぐさま夫に電話して報告し、
ちょっと放心状態に。
ホテルのロビーで座ってぼーっとしていたら、
先ほど妊娠報告のあった友達から、電話がかかってきました。
何やら、さっき話し忘れたことがあったとのこと。
ついでに、というわけじゃないけれど、
いま血液検査でHCG値が上がっていることを、報告しました。
とっても喜んでくれて、私もさらに嬉しい気持ちでいっぱいに。
まあ、まだ妊娠したと決まったわけではないのだけれど。
とはいえ、嬉しいものは、うれしい!
ふふわふわした足取りで、家へと帰りました。
この時は、まさかこの後に起こることなど、想像もしていませんでした。