俺が仕事をする上で、壁にぶち当たったり、何かトラブルが起きた時に心がけていることがある。
それは
「自分が変われば、相手(環境)が変わる」ってことだ。
このフレーズをGoogleで検索すると、名言集としてこんなのが出てきた。
自分が変われば相手も変わる。
心が変われば態度も変わる。
態度が変われば行動も変わる。
行動が変われば習慣も変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
ほんとそのとおりなんだよな。俺自身、経験を通じて、このことを心底感じることがあった。
今官公庁に勤めてるんだけど、官公庁って言うところは仕事のなかで人間関係がかなり重要なウェイトを占める。人間関係が濃ゆいわけだ。俺は転職組で元々はシステムエンジニアをやっていたんだが、報告とかは基本メールだったし、朝ミーティングをやったら、あとは画面とにらめっこ。そんなに人間関係で悩むってことは無かったけど、お役所ってところはそこがまったく違った。
お役所というところは基本的に仕事をする上で、起案という書類を作成して、上司から決裁(ハンコ)をもらわないと仕事を進めることができない。だから、自分の決裁をもらうルート(係長・課長・部長ぐらいか)の誰かと不仲な関係だったりするとなかなか仕事が進まないわけだ。
要は細かいところをつつかれたり、却下されたり、中には難癖つける上司もいるから。その案を見る上司も感情というフィルタが入っているから、嫌いな人、仲がいい人で対応が違ってくる人もいるってことだ。
で、今の上司がまた癖のある上司なんだ。今年で一緒に仕事をして、3年目になるんだけども、言う事は一人前に立派なことを言うのだが、自分では何も出来ないタイプというかね。
で、基本的に自分と合わない人間にはとにかく厳しく、難癖をつける。ホウ・レン・ソウを徹底しろ!っていうのだが、気難しく毎日態度が違うし、報告するとネチネチと30分~1時間も延々としゃべり続ける。ネチネチ説教がましいのが嫌だし、機嫌もいつも違うから普通の人は報告すんのが億劫になってくる。で、あとで報告していないことがわかると阿修羅のように怒鳴り散らす。
で、ネチネチ説教する言葉の節々でも俺は偉いんだぞ!こんだけ知ってるんだぞ!っていうのが感じられるわけで、斉藤一人さんが著書「地球が天国になる話」で言っているところの典型的な劣等感を持った上司っていう感じでね。
厳しく、扱いづらいもんだから、この上司と一緒にやるのが嫌になって、関係も悪化し、つぶされていく部下も多数いたらしい。
相談しろ、連絡しろっていうなら、まずは自分が相談しやすい雰囲気作りを心がけて欲しいよなと思うのだが、そう言って変わるような人じゃないので、そんなことは無理だということはわかっていた。
で、俺はどうしたか。俺はとにかく彼が言うことはすぐに実践するようにした。まずはホウ・レン・ソウを徹底した。最初のうちはそれで30分もネチネチ長話を聞くなんてことはザラだったけど、それでもやり続けた。あとはやれっていうことはすぐやるようにしたりね。気に入られようとゴマするのとかは俺はできない人間だから、そういうのはしなかったけどね。
最初はストレスもたまったけど、斉藤一人さんが言っているように「いや~、今日も鈴木(上司の仮名)の滝で修行させてもらったよぉ~。ありがたいね~」って言って、気持ちを前向きにもっていくようにした。
これを約一年ぐらい継続してやってたところ、上司の態度が変わってきたのを感じた。報告しても「そうか、じゃ、それで進めてくれ!」って感じでネチネチ言うようなこともなくなってきた。「新しくこんなことやりたいんですけど!」って言うと、「お、じゃ、やってみればいいじゃないか!」って感じで、ある程度「コイツは任せても大丈夫だな!」って思われたのだと思うが、態度が柔らかくなっていくのがわかった。
今思えば、この上司は部下を最初からは信用しないタイプでじっくり見るんだなって。で、自分の言うとおりにできない部下は切り捨てる。切り捨てるっていうのは無視したり、イジリ倒したり。で、ある程度コイツは問題ないなっていうやつは自由にやらせる。最初信頼されていない状態の時はけっこう厳しかった。ネチネチして細かいところもつついてくるから、資料をキッチリ作って臨むと「じゃ、これでいいよ」みたいな肩透かしをくらったり。
自分だってできないくせにって思うんだけど、部下に高いレベルを求める。で、褒めるってこともできない不器用なタイプだから、部下もどう評価されているかわからない。
でもその苦しい期間を通り抜けると何も言わなくなって、ま、別に悪い人じゃないなって思えるようになった。だからこの上司の評判を聞くと「うぁわ~、かわいそうに。大変でしょ」って言う人とそうじゃない人に見事なくらいに分かれる。
最初に言った「自分が変われば、相手が変わる」っていうのは「自分が変われば、相手の自分を見る目が変わる」ってことなんだよね。相手を無理やり変えようとしても防衛本能が働いて反発するだけだから、人を変えるってことはできなんだよね。だから、そんなことにエネルギーを使っても無駄なわけだ。
今日の話ってトレードにも通じるよね。
相場っていう巨大な力(流れ)を自分が変えるなんてことはできない。相場に適した正しい思考回路に自分を変えていくしかないんだよな。
そうすれば結果が変わってくる。だから相場がいけない、アナリストがいけない、手法がいけないってとにかく外部に責任を持っていく人間は相場の世界で勝てないだけでなく、仕事でも評価はされないと思う。そういう人間は「会社が悪い。上司が悪い。部下が悪い。景気が悪い。」って仕事でも責任転嫁するに決まっているから。
日本ではトレーダーという職業をクリック一つで稼いでいるけしからんニート連中って思っているヤツがいるけど、とんでもない!!この世界でもっとも難しい部類の職業で結果を出し続けている人間なら普通にサラリーマンやらせたって出世するに決まってるよって俺は思う。
一緒にバスケやっているアメリカ人の友人にトレーダーについて聞いてみたら、こう言ってた。
「トレーダーっていうのはとても賢い連中だよ。あの世界で成果を出しているやつは本当すごいヤツらなんだ。」
ちなみにこのアメリカ人の友人はトレードやったことないらしいんだけど、そういう連中から見てもトレーダーっていう職業の地位が日本とは全然違うことがわかる。
このあたりからも日本の投資環境(認識)がアメリカより数十年遅れているって言われているのが分かる気がする。
まず、今の職業がイヤだから仕事を辞めて専業トレーダーになりたいっていうのがどんな無謀なことかをわかって欲しい。
今与えられている仕事に対して上司や会社に責任転嫁するんじゃなくて、自分が変わることから始めよう。その姿勢をもって仕事を続けていると、きっとトレードにも良い影響が出てくると思うよ。この辺は師匠の受け売りなんだけどね。
まぁ、えらそうなこと言ってる俺も上司がムカつく、仕事が嫌だからトレーダーになりたいってトレード始めた口だけどね(笑)そんな凡人の思考回路の俺でも3年くらいで考え方が180度変わったんだから、あなたも絶対に変われるはずだよ。
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