篤彦は午前中から執筆を行っていたが、昼近くになってペンが進まなくなった。

「ふぅ」
溜め息を一つ吐き、背伸びをしながら考えた
(空腹は敵だな、何か食べに外に出るか・・・)
お腹が減っては良い考えも出ないし、何かネタが落ちているかも知れないと考え外に出ることにした。

車で数分のところに商店街がある
篤彦は商店街の近くにあるパーキングに停めて歩いた。
商店街の中を歩いていると、人だかりが出来ているのを見つけた

「ん?、なにかやってるんかな?」

気になった篤彦は人だかりの間を掻き分けながら一番前に出た・・までは良かったが
掻き分けているときに頭を下げていたので頭を上げた所、目の前には女性の顔があった。

「あ、・・・・えっと・・・その・・・」

篤彦は言葉を詰まらせていたところ、その女性から声を掛けてきた

「あの・・顔がちかいんですけど?」

「あ、はい!すいません!!」
俺は慌てて女性から離れ謝りつつ、何をやっているのか聞いた
その女性は見た目20代前半くらいでとても整った綺麗な顔をしている
(き・・綺麗な人だな、俺のストライクゾーンど真ん中・・・と・・こんな考え由美子に知れたら怒られるな)
俺がそんな事を考えていたら女性は私の顔をじっと見つめ、ゆっくりと話し出した。

「今、漫画家の卵が集まってイベントを開催しているんですよ」

「もしよければモデルになってみませんか?」
女性は作り笑顔を私に向けながら説明してくれた。

「ん~でもモデルになる様なイケメンじゃないですよ?」
ちょっと躊躇した、この手のものは描いてもらう事でお金を払うシステムになっているはずで、
たしか結構値段した記憶がある。
そんな考えをしていたら女性がたまらず話しかけてきた。

「もし私でよければ無料で描かせてもらいますよ」

「もちろん無料なのでちょっとした条件がありますけどね」

「無料で描いてくれるというなら嬉しいのですが、その条件というのは何ですか?」
その言葉を聞いた女性は嬉しそうに答えた

「簡単なことです。あなたの携帯番号とメアドを私と交換してください」
それを聞いた俺は

「あ~連絡先の交換ですか!そんな簡単なことでいい・・・ん・・ん~~?」
「えっと、なんで俺の連絡先を知りたいんですか?」
俺は何気に答えようとしたが途中でなんで俺の連絡先をと思い言葉を止めてしまった

女性は微笑みながら俺の顔をじっと見つめ答えた

「それはモデルの人みんなに聞いているんですよ・・・・ってのは冗談で、うまく言えないんですけどあなたの事が気に入っちゃいました」
「あ、私の名前言っていませんでしたね、私、香代子って言います。よろしくお願いしますね」
俺は戸惑っていた、女性に気に入ったから連絡先の交換しましょうなんて生まれて初めてだった
もちろん女性と連絡先の交換はした事はあるけど、いつも俺から言い出していた。

「は、はい、私の名前は萩原・・はぎわらあつひこって言います」
なんてたどたどしい名乗りだ。

「じゃぁ萩原さん、ここに座ってください」
俺は彼女に言われた椅子に座った。
机を挟んで向いに彼女は座り、早速と言わんばかりに携帯を取り出した。

「あ、連絡先の交換でしたね」
俺は慌てて携帯を取り出した。

「萩原さんは赤外線使えますか?使えるならお互いで送受信しましょ、まず私が送信しますね」
そう言うと彼女は携帯を触りだした。
俺も受信するために携帯を操作した
その後、送信も受信も行い、無事に連絡先の交換は終わった。

「じゃ萩原さん、描くのでじっとしててくださいね」
俺は言われるがまま、じっと彼女が描き終るのを待っていたのだが・・・
これが結構なんというかじっとするのは難しい
じっとしていると何故か顔が痒くなって手で掻いてしまうのは何故だろう
動くたびに彼女に「動かないで」と言われていた。

「萩原さん、顔を逸らさないで私をじっと見つめてください!」
い、いやじっと見つめたいけど、彼女が美し過ぎて見つめるとこっちが恥ずかしくなるんだよ・・・とは言えない。
そんな俺を彼女は楽しむ様にそして悪戯っぽく見ている
そして出来上がった絵を私に見せてくれた。

「へ~特徴を良く捕らえているな、上手いもんだ」
俺は感心しながら似顔絵を受け取ろうと手を伸ばし色紙を自分に引き付けようとしたが何かに引っ張られて色紙が手元に来ない
良く見ると彼女の手が色紙から離れてなく、逆に引っ張っている。

「あの~この絵は頂けないのですか?」
その言葉に彼女は徐に顔を俺に近づけてこう言ったのだ。

「萩原さん、本当は描くときには携帯やデジカメで写真を取って画像を元に描くので、実はじっとしなくても良かったんですよ」
彼女は完全に俺をからかっている、その言葉を聞いて俺はすこしムッとして答えた。

「だったら何で私にはじっとしている様にいったんですか、結構辛かったんですよ」
彼女は数秒沈黙して下を向いてしまった。
ちょっと強く言い過ぎちゃったかなと思っていると

「萩原さんごめんなさい、でもあなたの顔をずっと見ていたかったから・・・・」
彼女は顔を赤くしながら、そんな事を言い出したのだ。

「なっ・・・何を言っているんですか?俺はもうすぐ40になるおじさんですよ。そ、それに俺はそんなにじっと見られるほどイケメンではないです」
彼女のそんな言葉に動揺してしまい、自分でも何を言っているかわからなかった。
それを見ていた彼女はクスクス笑っていた
俺は恥ずかしくなって俯いてしまい、何も言えなかったが彼女は話を続けた

「私、年下とか同い年の男の人より、かなり年上の方が好きなんですよ」
「それに、イケメンには興味ないですし」
彼女は笑いながらそう言った。
俺は苦笑いしながら、絵のお礼を言い立ち上がりその場を去ろうとした時だった

「萩原さん、私男の人の連絡先を聞いたの初めてなのですが今度連絡しますね」
彼女はにっこり微笑みながら手を振ってくれた
俺も手を振り返し商店街の奥へ向った

(あ、昼飯食べに来たんだった・・・何食べるかな)
その後、彼女からの連絡は何日たっても来ないので俺自身忘れていたのだったが、それは突然やってきた。

【第一話 出会い END】
「・・・・・・・・っ」
「・・・・・ひっ・・・・く・・」
「ひっく・・・・・ひっ・・・・」

俺は泣いていた。
傍には男女二人が僕を見下ろしている。

男はかがんで僕の頭に手を置き優しく微笑んだ。
「もう・・泣くな、男の子だろう?」
そう言って優しく笑ってくれた。
女性も僕の顔を見ると微笑んでくれたが、その微笑の中に悲しげな表情を僕は見つけた。

「じゃ行こうか」
男はゆっくりと立ち上がり僕の手をとって歩き出した。
「どこに行くの?」
男に尋ねたが返事は返ってこない。
そのまま僕も無言で歩き、どの位歩いただろうか僕はひたすら永遠と続く果てしなく続くのではないかと思うくらい歩いた。
そして、もう一度どこに行くのか確認しようとした時だった。
突然、まぶしい光に包まれた。

光が消え視界が次第に戻ってきたが周りは真っ暗で何も見えない。
二人ともいない。
俺は一人で真っ暗な中に一人立っていた。
「・・・とぅ・・・さん・・」
「ぉ・・・あ・・さん・・」
「どこ・・どこに・・いるの?」

小声で何かを呟いていたが、その内何かに弾かれた様に叫んだ。

「おとうさん!おかあさん!どこにいるのー!」
「おとう・・・さん!おかあさ・・・ん・・・」
そして僕は泣き崩れた・・・

周りの闇に包まれながら僕はこのまま闇に呑み込まれて消えてしまいたいと思った
そして意識が薄れていく様にこのまま眠ってしまえば死んでしまうだろうと思った時目を覚ました。

「俺・・・泣いていたのか」
涙を袖で拭い布団から這い出るように立ち上がった。
洗面の鏡で自分の顔を見ながら呟く
「ひどい顔だ・・・なんであんな夢を」

男の名前は萩原 篤彦、売れない作家で、39歳
結婚していて奥さんは3つ年上
年上なので、奥さんというよりは母親のような感じだ。

「おはよう由美子さん、なかなか寝付けなくて昨日は遅くなってしまった」
由美子と呼ばれた女性は仕事に行く支度をしているところだった

「ううん、大丈夫よ、私もさっき起きたところたから」
由美子は微笑みながら、でも支度の準備は止めない
その言葉を聞き俺も微笑み返した

「そっか、急がないともう行く時間だろ?」
その言葉を聞いて由美子は笑って答えた

「そうなのよ、ごめんね朝ごはん無いから適当に作って食べて」
俺は苦笑いになっている

「へいへい」
由美子は契約社員ではあるが私より稼ぎはいい
俺はというと、しがない物画きで売れない作家だ

コーヒーを飲みながら、朝ごはんを何にするか迷っていた
冷蔵庫を見ると、生卵とスライスハム、あとはご飯が炊けていた

「ふむ、目玉焼きかな・・・」
手際よく目玉焼きを作って朝食を食べ終え食器をキッチンへ持っていく
この小説は私の頭にある物語を残すために作成します。

尚、この物語はフィクションであり、登場人物、団体名等は全て架空のものです。

一部、不適切な表現や過激な内容が含まれます。


--- 主要人物 ---

萩原 篤彦       ・・・この物語の主人公、売れない作家

由美子          ・・・篤彦の妻で、世界一心が広い

香代子          ・・・主人公の前に現れた長い髪の美しい女性

--- まえがき ---

よくいらっしゃいました。

この物語は私が頭の中で作ったストーリーを元に書いています。

私も平凡なサラリーマンですが、現代の平凡な日常に刺激を与えてみるとどうなるのか

想像していたらこんな物語が出来てしまいました。

もちろん、まだストーリだけですので、物語自体は今から膨らんでいきます。

小説書くこと自体初めてですので、文章や構成は期待しないで下さい。

読みにくい部分もあるかと思いますが、出来る限りわかりやすく書いていこうと思います。



それでは、ゆっくりまったり読んでください。



あ・・そうそう、更新は不定期ですので、本当にゆっくり読んでくださいね。