「終末の世の様相と明日への宣言」(浜本末造著)から
何も求めることなく「ただやる」「ただ尽す」それが魂の働きである。
生も死も考えない。生きていて良し、死んでよし、報われて良し。「ただやる、尽す」それだけであり、それが真の信仰であり、真行である。
生かされていると思うことも、生かされていないと思うこともない。
今生きている、今働いている、ただそれだけである。
そして今・今・自分が魂の命ずるままに働くことである。心を魂に支配させるだけである。一所懸命やる。生命を賭ける。それでいて一所懸命やっているとも、生命を賭けているとも思わない。
「ただやる」それだけである。
病気になった。なおろうとも、悪くなろうとも思わない。なおっても、悪くなっても、それをだまって受ければ良い。そこまで徹したらどんな難病でみなおってしまう。
「そんな事が出来るものか」と思う人が勝手に苦しめばよい。出来るか出来ぬか、やってみれば結果は直ぐ判る。
ただやる、ただやる、ただ程高価なものはない。結果を求めないでやる。
これが出来ればどんな思凝(しこり)でも融けてしまう。
即ち今に生き切り、過去と未来に死に切るのである。