一般社会では、時間軸を直線状に
捉えてしまうことが多いと想われるので、
過去は、消えて無くなってしまったものだと、
未来は、これから先に控えているものだと、
思考してしまうかもしれません。
しかし、物質界という「この世界」は、一見、
多次元領域の宇宙から切り離された
「箱庭」のようなものなので、
分刻み、秒刻みで生活している以上、
それは、致し方のないものだったかもしれません。
例えば、過去という時間軸も、
決して、無くなってしまったわけではありません。
このことは、古代アトランティス文明の大司祭
でありますトート著で、M・ドーリル博士編の
『エメラルド・タブレット』の中にも、
次のように書かれてあります。
或る形態の意識は、すべてのものに
現存しているように、意識は、
“過去-時間-物質”の中にも存せねばならない。
我々の全宇宙は、大宇宙空間管の中を
とても信ぜられない高速で回転している。
それが時間、空間をつくり、後に残ったものが
過去時間物質というわけである。
あらゆるもの(生物も無生物も)には
或る種の意識(神の)が入っているから
すべては神だと言うのである。
大宇宙空間管の下部(後部)には
過去の回転の軌跡が残っているから
過去のものも現在のと同様に
存するということである。
過去は消えてなくなってはいないのである。
また、過去は、遡って観ることが
出来るものとして存しているということであり、
このことから、次のことが分かります。
つまり、タイムトラベルは可能であるということです。
これは、物質界という「この世界」の中に居たのでは、
到底不可能なことのように想える概念かもしれません。
しかし、多次元領域宇宙という霊的な世界の中においては、
宇宙の法則に基づいた、ある一定の規則を設けた中で、
行なわれていることです。
過去は、いま・この瞬間にも、異なる時間空間軸の中で
依然として、存在しています。
私たちが、物質界という「この世界」の中にいて、
このようなことをも知る鍵は、
小宇宙である、私たちの内なる意識の中に、
入ってゆくということにあります。
それは、右回りに渦を巻くように回転しながら、
螺旋状に下降する中にあります。