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各国が10兆円の資金をプールし合っていざという際に備える。要するに保険会社が支払いに応じられなくなったので、次は国家間でお金を出し合い、保険機構を作るということだ。しかし集まる拠出金はせいぜい100兆円。これでどうなるというのか。通常なら素晴らしい安定策として機能するだろうが、大体、IMFがそれをやっていたのではないか。IMFだけでは支えきれずにあらたな枠組みを作りだしたわけだ。すべての国を巻き込んで。問題はこれでダメだとしたら、どうなってしまうのか、、、ということで、破滅するスケールはこれでマックスとなったわけだ。私が不安に感じるのは、わざとそうしているのでは、、、ということ。最終的にすべてがおじゃんになるように、緻密に政策と対応が打たれている点だ。だから、ああ、あの人たち、本当にいつか世界を壊す気なんだな、、、本気でやるな、、、とわかってしまう。現在は株価も戻し基調で、しかもこうした安定策が出てきたので、楽観論がそろそろで出す頃。相場というのは、売りと買いは同数。要するに、売りで儲けた人は、現在、莫大な含み益を得ているはずだが、これを確定するためには、一度清算しなくてはならない。私が春には相場が戻すと前々から言っていたのは、このことで、売りで大儲けした本尊の買い戻しが当然あるためである。買い戻しなので相場は当然上がる。しかも急激に。このところ急激な上げは日本の年金が買い支えた面も大きいが、基本は売りの買い戻しである。私はそれは2月頃から始まると思っていたが、予想より1ヵ月あととなり、そのレベルもかなり安値であった。それだけ富の移転が大きかったということになる。予想していたよりももっと大きな大暴落の全体像とならざるを得ない。なので、戻しもかなりあるかもしれないが、本尊はまた売りを仕掛けられる。こうして、何度も下げ、リバウンドさせ、そのたびに新たに売りをしかけ、すべての富を一人占めしていける。大恐慌とはそういうものである。今回の大恐慌はスケールが最大で、レバレッジでパンパンに膨れ上がったものが破裂しているのだから、100兆円の拠出金でどうなるものではない。しかも最終支払者がすべての国となってしまった。これで近代国家は終わりになる構図が完成。凄いことである。もとより、近代国家成り立ちを知ればおかしなことでもない。これは予測可能なことでもあった。近代国家は一部の勢力が自分らの利益のために作った構図が基本となっている。アメリカで言うなら、お札を作れる連邦準備局は会社であり、国のものとは違う。印象としてそう見せているだけだが、国がお金を刷っているのはなく、お金をつくる支配権は他の勢力に握られている。財布を握られている国家が自由国家であるわけがなく、ケネディなどはその点をついたのか、殺されてしまった。ロシアも中国も、本当に思想的な背景で作られたと思っていたらあまりに人がよすぎる。むしろ逆で、自分らの好都合な国を作るために、イデオロギーを使った、ということ。近代国家の成り立ちは、すなわち人工国家であり、その役目を見事終えて、これから散っていくだろう。近代国家を作った勢力は完全にこれらの国を乗り物として、まさに最高度に利用し、そして勝ったのである。あらゆる国の負け。日本だけが両者の勢力がいまのところ拮抗しており、私自身はやや近代国家とはことなる地の、本来の日本人の部分がやや勝っている珍しい国だと思っている。だから多少の可能性があるわけだ。アメリカでは911以来、自分らの敵は国を乗っ取った勢力であることに気づきだしており、これから大変な混乱が起きるかもしれない。たとえば、州兵は自分や仲間の家族を守るために戦うが、国の軍隊は国を動かす勢力により戦うわけで、利益は反する。わかりやすく言うと、アメリカ人の多くが911をやらせだと思っているとしたら、あの場で一生懸命救出に命をかけた消防団員の多くが、後に倒壊するビルの下敷きになって死んだ。まさに消防団員はニューヨークの同胞を救うために犠牲になった、立派な殉職であり、神として祭りあげてあげなくてはならぬ存在だ。一方でテロを計画した人たちは、ビルが倒壊することを知っており、当然その場にはいなかっただろう。はたして軍隊は出動していたのだろうか。死んだのは警察官や消防団員なのではなかろうか。そうだとしたら、すでに二分された状況はあったこととなる。もちろん軍隊の多くも国のために戦っている。問題は上層部である。水爆実験などで放射能を浴びた軍人は数多い。後遺症に悩んでいる人もきっと多くいるはずだ。上層部は知っていて人体実験をやったといわれても仕方ない。こうしたことが乗っ取られている国ではちょっちゅう起こるのだ。戦場でも、ここで前進すれば勝てるよ、、、と一生懸命になると、突然の解任。なんで、、、とマッカーサーは思ったが、理由を話せば殺されると知ったマッカーサーはただ消えさるのみ、、の言葉を残して引退。勝てるのに勝てはいけない、、、はっと気づいた将軍は何を思っただろうか。ひふみ神事では、こうした事態を戦争が終える前に予言していた。一の大将と二の大将があい争うように見せて、世界を柔にして収める仕組みすでにできているぞ、、、という。一の大将はアメリカ、二の大将はソ連。そして自由主義経済件と共産主義国家に分類して危機をつくり、その危機により両方から利得を得ていたのが、この世の支配者だったのだろう。今回の金融崩壊も同様なのだと思う。しかし恐ろしいのはこれが最終の勝利となってしまう点。国家という、その中でまじめに、本気でそれぞれの国民のために活動していた人たちのすべての負けとなり、国家を利用して儲ける勢力のために結果的に働いていた人の勝ちとなったのかもしれない。しかし、彼らは勝ちすぎた。勝ちすぎると大貧民というゲームと同様の結果になることにまだ気づいていない。私は一面では医者以上に、神経症の病理に詳しい。がんノイローゼという神経症がある。自分ががんにかかりはしないかと思い、なんでもないことにその兆候を感じて脅え、実生活も送れなくなるのががんノイローゼだ。このノイローゼがすっきり治る場合がある。実際にがんにかかったときなのだ。実際にがんになったらノイローゼどころか実際の現実の問題である。ノイローゼなどにかかっている場合ではない。だから治る。権力やお金を必要以上に欲しがるのも同様の神経症として考えるとわかりやすい。いくら貯めても、いくら権力を得ても不安という神経症が現代をつくった。そしてその症状が最高度のところにあらゆる権力とお金が行った。それがこれから起こる状況なのだ。となるとどういう可能性が出てくるのか。
お金を得ても得ても、いずれすべてを失ってしまうかもしれないという恐怖を持つ勢力が、結局、この世の権力富のほとんどを手にいれた時に何が起きるか、、、。ゲームの大貧民と同じことが起こる。現在は金持ちから金が奪われている状況で、とんでもない大金持ちにだけ金が流れている。一般人にはもともとあまりお金がないわけで、これで金があるところは本当に一握りの超金持ち、、、もともとそうだったのだが、ついにそこに行きついた、、、という状況だと私は思っている。現状分析には二派があり、今回の金融崩壊ですべての超金持ちが消える、、、と考える派と、さらに一部の金持ちに権力と金が流れて行ったと考える派。私は残念ながら、後者が正解だと思っている。なぜなら、これらはあらかじめ予定されていた結果、こうしたことが起きてきたと考えられるからだ。一般人はもちろん、金持ちも、大金持ちも負けたのだ。超超金持ち、一部のひと握りの勢力が勝ったと思う。これは陰謀論などではなく、歴史の動きと今回起きていることを冷静に考えた結果としてそう思う。まあ、なんであれ、世界の経済と国家が破産していくということは、その反対にそれらの富を一手に収奪できた勢力があることになる。要するに一人勝ち。しかしそこに転倒した社会ならではの逆転劇がある。一人勝ちするとゲームは終了。新たな出発となるわけだが、その時に、時代という、人には読めない流れが、これまでの時代本質と異なる顔を見せ始める。金を奪った勢力は、金なしでは生きられない世だとまだ本気で想っているが、実はそうではない。金がなければ一般人は工夫し、アイデアを出し、本当によいものが世に出てくる。どんなに抑えてももう無理である。金があり、制度がしっかりしていたなら、新しいものを抑えることもできようが、生きることに勢っぱいになった貧しい人の群れから、素晴らしいアイデアを奪ったり抑えることはできない。勝ち過ぎたことによって、追いつめられた人類は一挙に新しい価値、新しい世界、新しい文明に進むことになる。ここにいたって、悪魔も神も同じ方向に向かっている。一方は破壊による富の蓄積を目指し、もう一方は破壊後の新たなもう二度と破壊されない文明を目指す、、、そして最終的には何が事実か、、ということがカギを握り、嘘や支配やご都合による解釈は力をうしなっていく。神経症はだんだん治ることはまれで、君子豹変するように治る。それは大体、苦しみのはての変身。大貧民の大逆転が未来に待っているので、何も恐れる必要も、怖がる必要も、金がないと自信を失う必要もない。せいぜい体を丈夫にし、目の前の地球が与えてくれる恵みを感謝して受け入れていればいいと思う。