謙虚になるべきなのではないか

最近のいろいろな掲示板とか、まあサイトやブログを見ていて、あたかも、「地震予知や地震の発生さえも人々の陰謀なのである」と言わんばかりのものを多く感じるようになりました。

前提として、陰謀はそりゃあるでしょう。
HAARPにしろ原爆にしろ海底ケーブルにしろ、そりゃ地震を起こせるかもしれない。

しかし、やはり自然災害までをも人間が司っているというその考えこそ、驕りもいいところではないかとワタシは思うのです。

「そりゃ地球に復讐されても仕方ないよなあ」と。


１万３千年前にイエローストーンが爆発した時にHAARPはなかったでしょう。BC12000年に大地震と共に始まった（のかもしれない）地殻の大変動の時には原爆も多分なかったでしょう。

それでも、地球が引き裂かれるほどの天変地異は数多くあったわけです。
なぜ、今となって、自然の持つ本来の力に畏怖せずに、「これから怒る災害はイルミナティの仕業でね」とか、そうなってしまうのか。

もちろん、そんなことはできるのかもしれませんが、できるとかできないはどうでもよくて（そういう考えこそが「人間はエライ」という人間至上主義）、もっとも大事なことは、「そういう天変地異を本来的に起こすことのできる地球や宇宙の前に人々はもう少し謙虚になるべきなのではないか」ということです。


経済危機で少しは反省したかと思った世界の金融人たちは何も反省していません。
今度は時価会計を凍結して（損とかはしばらく忘れようじゃん、ということ）、腐ったリンゴの表面に蝋を塗ってしばらくの間わからなくしようとしています。

これだけのこと・・・場合によっては数千兆円から数京円の損害をすでに出しつつあるかもしれない状況を生み出して、まだ反省していない。

だったら、せめて、それを受けている被害者（かもしれない）ワタシたちは謙虚にいようじゃないかと。

なのに、こちらにも「地球や宇宙なんぞ人間の力で何とでもできるさ」という人がどんどん増えている。

やはり、それは方向が違いますよ。
今回の危機が与えてくれたものは、その逆ではないでしょうか。


誰が悪いとか、誰がワタシたちを殺そうとしている、とか、そういう「自分は被害者」の意識ばかりではむしろドツボに落ちていく気がいたします。


いずれにしても、地球はこれから壊れていくかもしれませんし。

そんなことわかりませんが、そうかもしれません。

それなら、誰が自分を殺そうかどうかなんて小さなことに怯えているより、あなたたち自身が好きなことをして生きて、いつ死んでもいいようにいればいいではないですか。


ワタシたちは地球に生まれて地球に生かされています。
それ以上のものはありません。

http://119110.seesaa.net/article/115592361.html