こんばんは
新潟市西区のタイ古式リラクゼーションサロン~Bua Sawan~でございます
私、この時期になると思い出すことがあります。
5年前の今頃…
私はがん患者になりました。
診断される2年半ほど前から経過観察をしておりましたが、
よろしくない細胞が出たり出なかったりを繰り返し、ついにがん宣告
テレビドラマでよく観るあれが自分の前で繰り広げられていて、自分のことだと受け入れるまでにちょっとの時差
しかし先生は慣れたものです(笑)
とても冷静というか、どってことないかのように説明を続け、即手術の日程が決まりました
今思えば、先生は何か見えていたのかも…
というのも、手術した細胞からは悪いものは出ず
細胞検査時に全て採り切ってくださっていたのです
確かに、最後の細胞検査時、出血が止まらなくて…
止血剤を飲んでもしばらくフラフラ
ダメだったら1泊していきましょうと言われていたっけ…
それだけガッツリ怪しい細胞を採ってくださっていたということです。
この先生、なんだか不思議な雰囲気で、見えないものが見えているの?って何度も感じました。
結果、手術したところからは何も出てきませんでしたが、細胞検査時に採った細胞からは0期の立派な上皮内癌(子宮頸がん)が出ていたそうです。
あれから早5年。
今月は経過観察の為の検査月。
一昨日、結果を聞く為、いつもの病院のいつもの診察室へ…
そして、いつものように先生から結果の説明。
『古野間由貴子さん、先日行った検査からは悪いものは発見されませんでした
あれからもう少しで5年ですが、もう1回半年後に診せてください。その後は1年に1度で大丈夫です。』
うんうん。
これもいつも通り
しかし、この後はいつも通りにはならなかったのです…
『半年後なので、5月ですが…
私は定年退職するのでもうお逢いすることができません。』と先生。
『そんな…』やっとの思いで出た私の一言でした。
『後任の先生は来ますので安心してくださいね。』と優しく言われましたが、そういう問題じゃない…
がん罹患から5年で一般的には完治と言われており、次回の5月に私はそれを迎える予定です。
そこで、きちんと先生に御礼を伝えたかったのに…
涙が溢れてしまい、先生を見ることができないまま診察が終わりそうに
なんとか振り絞って
『本当にありがとうございました。』の一言を伝えることができ、先生の顔を見たら…
先生も目が赤くなってました。←先生を泣かせてしまうなんて…本当に迷惑な患者
でも、先生は私の命の恩人です。
検査時には初期のがんと宣告されていたにも関わらず、かなり進行していたという話をよく聴く子宮頸がん。
先生の迅速な判断により、上皮内だけで免れた。
しかも、検査の時に全て採り切ってしまうなんて…
何かが見えてるとしか思えないし、先生だったからこそだと今でも思っています。
そんな命の恩人である先生と完治のその日を迎えたかった…
結局、お会計を終えて病院を出るまで涙は止まらず、車に乗るや否や主人にTEL。
わーわー子供のように泣く私に、結果が悪かったのかと困惑する主人
話していたら少し落ち着き、まめちゃんの待つ家へと急ぎました
悲しいことや辛いことがあった時、まめちゃんは私にピタってしてくれます
それが自然でとても落ち着く
最後の検査の結果は先生から聴きたかったけど…
先生も、やっとお仕事から解放されてほっと一息つけるのなら、めでたいこと
いつかどこかでお逢いできたら…
目一杯のありがとうをお伝えしたいな