ここ数日、色んなことを考えました。
こちらでも何度か書かせていただいたこともありますが、私は4年前に子宮頸がんを経験しました。
7年前、たまたま無料チケットがあったので軽い気持ちで受けた婦人科検診。
結果は、早急に大きな病院で再検査を受けてくださいとのこと。
紹介状を受取り、すぐさま再検査へ行きました。
直ちにどうこうという状態ではありませんでしたが、3ヶ月おきに検査を続け、2013年1月、ついにがん宣告を受けました。
テレビでよく観るあれが、今、私の目の前で淡々と行われている…
一瞬耳を疑いましたが、検査の段階からいつもとは違う気がしていた。
そして、その嫌な予感は的中してしまった…
先生は慣れたもんで、『このまま放置していても何もいいことはない。ただ、今聞いてすぐ手術を受ける決心がつかないのであれば後日連絡をください。』と、あっさり。
どのみち手術しか選択肢がないのなら…
そのまま手術日を決めて帰宅しました。
今思えば、私、とっても冷静でした。
先生の話を聴きながら、少し涙はこぼれましたが、泣いたのはそれきり。
本当は、怖くて怖くて、恐怖に押しつぶされそうで…
でも、誰にも言えなかった。
主人にも、親にも友達にも…
弱音を吐いたら負けそうな気がして…
手術は1ヶ月半後。
3月で、主人はほとんど休めない状況だったので、前日の先生の説明の約1時間、手術当日の数時間。それ以外はずっと1人でした。
手術当日は、寝返り禁止・お水すら飲めない…
母に付き添いを頼むのも忍びなかったので、ひたすら1人で堪えました。
身体の痛みより、これから私はどうなってしまうのだろう…
手術で採った細胞から、当初伝えられていた以上のものが見付かったら再手術。前日の説明が頭の中をグルグルグルグル。
長い長い夜でした。
結果、0期の上皮内癌。
手術した時に採った部分からは何も見つからず、検査の時点で怪しい細胞は全て先生が成敗していてくれていました。
ただ、がんと名が付いてしまった以上、今でも再発の恐怖は否めません。
でも、私は今生きています。
あの時、期限ギリギリの無料チケットを見付けて本当に良かった。
すぐ再検査を受けれるよう、職場の上司が私の穴を埋めてくださったことに、本当に感謝しかありません。
自覚症状なんて全くないんです。
健康そのもの。
だからこそ、検診の必要性なんて考えてもみない。
特に、婦人科の検診は痛みを伴うものが多くて後回しにしがち。
『子育てで時間がないから…』
『平日は仕事だし…』
でも、時間なんて自分で作らなきゃ
たった2時間、3時間を後回しにした結果、一生後悔するかもしれないんです。
そして、ご家族の方、得に子育て世代のママさんの背中を押してあげてください。
会社の検診は受けるけど、婦人科検診は子供産んでから受けていない…そんな話をよく耳にします。
どうか、『子供は見ているから、検診受けておいで』と、一言言ってあげてください。
新潟市だったら、20歳以上だったかな?2年に1度、市から助成チケットが送られてきているはずです。
家族のバックアップ、本当に大事です。
うちは、主人には頼れないことは十分承知の上での手術だったので、一人で荷造りして一人で退院してきましたが…←これはこれで笑えます。
あの時頑張れたんだから、これから先もきっと大丈夫と、変な自信にはなりました。
私なんて、0期だし、お薬も使わず日常生活を送れる、一見傍から見れば健康優良児ですが、当時のあの苦しみはもう二度と味わいたくありませんし、味わってほしくないんです。
先日の悲しいニュースを観て、私なんて何にもできないけど、検診の大切さを伝えることくらいできるのではないかと思い、重く、決して楽しい話題ではありませんがこちらに書かせていただきました。
皆さん、どうか自分のことは後回しにせず、きちんと検診を受けてください。
今の自分。
そして、
未来の自分の為に…