柴犬界の神② | タイ古式リラクゼーションサロン~Bua Sawan~オーナーと営業部長柴犬まめたのもふもふな日々

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新潟市西区の女性専用隠れ家的サロンBua Sawanです。
心身ともに健康に、内面からの美を皆様に…
趣味柴犬のサロンオーナーと柴犬まめたのもふもふ徒然日記です。

こんにちは音譜

 

新潟市西区のタイ古式リラクゼーションサロン~Bua Sawan~でございますしば犬ノーマル

 

今日は、昨日の続き。

何故チャー君が柴犬界の神なのか?

チャー君の身に何が起こってしまったのか??を綴っていきたいと思います。(長文失礼いたします)

 

チャー君の異変に気付いたのは、一緒に生活を始めて2年が過ぎた頃でした。

 

お口の中に真っ赤な口内炎のようなものを発見したのです。

 

初めは『なんだろう?』程度にしか思いませんでしたが、日に日におっきくなっていく出来物に不信を抱き、かかりつけの病院へ連れていきました。

 

後から知らされるのですが、そのかかりつけの病院の院長先生はお口の病気の専門医(チャー君は持ってるなぁと思いました)で、今回のチャー君の症状についても詳しい検査をしてくださいました。

 

そして、検査結果を聞かされることになるのです。

 

病名は『メラノーマ』という、悪性の腫瘍。

 

手術をしても確実に再発し、完治は難しいと言われ、気が動転して頭の中が真っ白になったことを今でも忘れません。

 

それでも、何かできることはないか?

チャー君が少しでも楽になる方法は?

先生方と共に考えました。

 

ひとつは、このまま治療はせず余生を送る。

ひとつは、外科的手術をして抗がん剤治療、放射線治療を試みる。

ひとつは、上記の治療にプラスして有効と言われている自然療法を試してみる。

 

など、選択肢はいくつかありました。

 

ただ、治療となると莫大な費用がかかり限界がある。

当時、保険には入っていなかった為、もちろん100%実費。

 

でも、どうにかして治してあげたい。

完治は難しいと言われていましたが、もしかしたらがあるかもしれない…

1%でも可能性があるなら試してみようと決めたのです。

 

私が選んだ治療は、外科的手術と抗がん剤にプラスして自然療法でした。

 

もちろん、チャー君の体調優先です。

少しでもチャー君が負担を感じるようなことがあれば、治療は中止すると先生方とも決めていました。

 

手術で腫瘍を取り除き、一定の期間をあけて抗がん剤を投与する。

抗がん剤の副作用については一通り説明を受け、私も悩みました。

少しでも辛そうだったら即中止して自然療法のみに切り替えるつもりでした。

 

しかし、当の本人(本犬!?)はケロッとしていて、ごはんもモリモリ食べてくれるのです。

 

これは効いているのかもしれないという期待と、チャー君もしかしたら我慢してる?という疑問との葛藤でしたが、とにかくチャー君は元気だったのです。

 

先生には、腫瘍は採ってもすぐ出てきてしまうから結果ごはんが食べれなくなり、恐らく2カ月もたないだろうと言われておりました。

 

でも、このままもしかしたら奇跡が起こるのかもしれない…

そんな期待を抱いてしまう私。

それでも、チャー君の中の病魔は容赦ありません。

 

時には私が弱音を吐き、泣いてしまうこともありました。

そんな時、現主人(当時はまだ彼氏でした)に促され、ふとチャー君を見てみると…

隣で変顔をしてるんです。

あんな顔、14年間一緒にいて1回も見た事がなかった…

 

あぁ、この子は物凄く強い子なんだなぁ。と今更ながらに気付き、この子に心配をかけちゃいけない。私が泣いていれば、自分はあまり良くないのかもしれないと察知してしまうかもしれない。一番辛いのはチャー君なのに、逆に心配かけてどうする!と、そこからは泣かないことに決めました!

 

その後も、抗がん剤治療を続けながら腫瘍が出たら時期を見て採る。その際も、極力身体に負担がかからないような特別なメスを他の病院から借りてきてくださったり、日帰りで帰れるようにしてくださったり…

先生方のご厚意には今でも胸が熱くなります。

 

そんな生活を半年程続け、それでもチャー君は毎日2回のお散歩は欠かさない、ごはんはモリモリ食べてくれて体重もキープ(若干増えたこともあり、先生に驚かれました)。

お口の中に出てくる腫瘍が痛々しくはありましたが、本当に元気でした。

 

しかし、悲しい現実と向き合わなくてはいけない時期は着実に近づいていたのです。

 

闘病生活を始め7カ月が過ぎた頃から、突然倒れこんだりおトイレが上手にできなくなったり…

覚悟はしておりましたが、受け入れがたい現実でした。

 

それでもチャー君は頑張りました。

弱音ひとつ吐くことなく頑張りました。

 

ただ、亡くなる前日、初めて不安そうな表情をしたのです。私の姿が少しでも見えないと、動かない身体の最後の力を振り絞って私を探すのです。

 

これには胸が痛み、片時も離れず最後の1日を過ごしました。

 

そして、最後の瞬間は私の腕の中を選んでくれました。

 

少し苦しみましたが、その顔はとても安らかな寝顔のようなお顔でした。

 

最後の最後まで私に心配かけまいと頑張ってくれたチャー君。

でも、最後のその瞬間は私の腕の中を選んでくれたチャー君が今でも愛おしくて仕方ありません。

 

きっと彼は、私に強さを与えてくれたんだと思います。

何かを全力で守る。

そんな経験は初めてでした。

 

自分が一番辛いだろうに私の心配をしてくれる。

全てを理解し、私をいつも守ってくれる。そんな感覚でした。

 

もはやペットという感覚ではありません。

私は、柴犬界の神だと思っております。

 

頼りない私にひとつのことを守り抜く強さを教える為にやってきてくれたチャー君。

 

出逢えて本当に良かった…

ありがとう。

そしてまた絶対に逢おうね。