【306】長岡駅ビルで一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【305】からのつづき


Mさんとともに宮内駅から普通列車にひと駅乗って、長岡駅ビル内のこちらへ。

日本酒「久保田」で知られる朝日酒造さんのアンテナショップ的な販売&試飲スペース。

2席だけの椅子席が空いていたので並んで腰掛け、3種飲み比べをお願いする。
「久保田 千寿」「ゆく年くる年」「朝日山辛口ハード」がこの日の3種で、これに私は「のっぺ」、Mさんは「酒の塩辛」を合わせる。
次の新幹線までは約1時間だから、チビチビやればちょうどいい頃合いだなぁ、と考えながら猪口の酒を啜っていると、のっぺや塩辛とのペアリングのおかげかピッチが想定より上がって、飲み比べの酒があっという間になくなる。さて次は何をやろうかとカウンター回りに目をやると、こんな素敵なマシンが。
好きな温度で燗ができるセルフ方式で、温度計も2つ用意されている。

先ほど試飲用に少し出していただいた「充光(じゅうこう)」が燗に合いそうだったので、180ミリお願いすると、「違う温度でお楽しみ下さい」と90ミリずつ徳利で出して下さる。
燗付け器に張られた湯に徳利を入れ、1本を48度、もう1本を60度近くまで上げて、味や香りの変化を楽しむ。

お店の方が「何度にされましたか? 」とおっしゃるので、「48度と59度」と答えると、「48度とは細かいですねぇ」とお笑いになる。

私の答えが正解だったのかは別にして、そのあたりから店員さんのレクチャーのギアが少し上がり、色々と勉強させていただく。

すでに乗る予定の新幹線の発車まで10分を切っており、Mさんと1時間後の列車に変更することを確認の上、「久保田 碧寿(へきじゅ)」を90ミリずつの徳利でお願いして、脇役に漬け物を追加。

燗向けに開発された碧寿は、先ほどより低めの45度と55度で引き上げて、猪口に注ぐ。

Mさんは、吉乃川酒造でそれなりの量をこなした後に、私に付き合って普段は呑まないという燗酒をやったせいか、かなりメーターが上がってきた感じ。

お店の方は「2度漬け(徳利を再び湯に浸して燗酒の温度を上げること)OKですよ」と言って下さり、燗好きにとっては理想的な駅ナカラボ。

この日は、55度まで上げた方の碧寿が38度くらいに落ちてきた頃合いが私にとってのベスト酒。

そんなことをしているうちに、テーブルの上はこんな感じに。
小一時間軽くやるつもりが、熱燗までしっかりいただいて、最後にこちらを購入。
足取りのおぼつかないMさんを支えるようにして新幹線のホームに上がり、空席の目立つ「とき」の自由席で新潟を目指した。
(つづく)