【283】からのつづき
バーでジャズを楽しんだ翌朝は、ゆっくり湯に浸かってから10時にホテルを出て、三原駅の新幹線ホームに上がる。
旅の3日目は、午前中に尾道を楽しんでから福山に移動し、「のぞみ」で帰京の途に就く予定だったが、【274】~【278】で紹介した通り、尾道散策を2日目に繰り上げ十分に満喫できたので、このまま福山に向かうことにする。
やってきたのは、昨日福山~東広島間で乗車したのと同じ500系(写真手前)。
小田原、掛川、姫路など、新幹線の車窓から目にすることのできる城は他にもあるが、福山城の線路からの近さは群を抜いている。
チケットを買い天守に入ると、大改修による成果か展示に視覚効果技術が多用されているほか、バリアフリー施設も整えられていて、昨年訪れた熊本城を思い出す。
このあと向かおうと考えていた場所の方角が分かったものの、高い位置から距離感のアタリをつけるのは難しく、徒歩で行くことができるのか分からない。
そもそも看板のある場所と、博物館の位置が同じという保障もない。
さて、どうしようかと考えながら城を出て駅に戻ると気温が30度を超えており額を汗が伝う。
こりゃ無理しない方がよかろうと、駅前で客待ちをするタクシーに乗り込んだ。
(つづく)






