【273】在来線で三原入り | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【272】からのつづき


やってきたJR山陽本線上り列車は227系6両編成の西条行きで、宮島口駅の階段に近い前寄りは外国人観光客で混み合っていたが、1番後ろの車両はガラガラで、前向き転換クロスシートに腰を下ろす。


20分で広島に着くとほとんどの客が降りて、代わりに大勢乗ってくるかと思いきや、下車客の半分ほどの乗車しかなく空席が残る。


土曜日とはいえ、中国地方最大都市の中心駅を18時台に発車する列車が6両編成でも座席が半分残る状況に驚きつつ、広島で降りて1杯やってから今夜の宿泊地である三原に新幹線で向かう計画を取りやめ、空いていて快適な西条行きに乗り続けることにした。


ちなみに6年前に広島駅西エリアで吞んだ時の話はこちら。

向かいのホームには芸備線のキハ40が停まっており、こちらが5分停車している間に三次を目指して発車していく。


芸備線に乗ったのは約20年前、松江に泊まった翌日に、木次線のトロッコ列車で宍道湖をわたる風と中国山地の香りを楽しんでから、備後落合で普通列車に乗り、三次から今はなきキハ58の急行「みよし」で広島入りしたのが唯一の思い出。


その時は、広島に泊まった翌日に在来線で岡山に向かい、津山線~因美線と乗り継ぎ鳥取に抜けた。


広島から在来線で東に向かうのはその時以来で、20年の間に色々あったなぁ、と思いながら今もこうして旅を続けられていることに感謝する。


日が暮れた広島駅を発車した西条行きは、買い物帰りやカープの応援を終えたと思われる人たちを乗せて東に向かう。


昼に新幹線で広島に到着する直前、左手に見えるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島では、クライマックスシリーズ進出へ一縷望みをかけたドラゴンズ戦が始まったばかりで、窓越しにカープファンの熱気が伝わってくるようだったが、結果はどうだったのだろう。


駅に着くたび客が降りてゆき、勾配区間で知られるセノハチ(瀬野~八本木間)を通る頃には車内に数人しか残っておらず、暗くなった車窓の景色と相まって多少の寂寥感を覚える。


宮島口から1時間15分で西条に到着し、10分待って後続の列車に乗り換えるが2駅先の白市止まりで、さらに10分待ちやってきた糸崎行きでやっと三原に着く。


すでに20時になっており、一旦ホテルに入ってから1杯やりに出かけるのも億劫なので、コンビニで酒とツマミを買って部屋で軽く1杯やって早めに床に就いた。

(つづく)