【268】ライトライン再乗 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【267】からのつづき

やってきた宇都宮駅行きは、元東京都交通局のV8エンジン搭載エルガで製造から21年目のベテラン車両。


車内は空席がわずかに残る乗り具合で、最後部に腰を下ろすと汗がどっと噴き出す。


先ほどの炎天下より気温が高いのではないかと思うほどで、送風口からはヌルく不快な風が出ている。


作新学院からは後部通路までギッシリ客が立つ混雑ぶりで、乗ってきた人たちはハンカチやタオルで顔を拭っている。


V8エルガの最後部が暑いのは承知しているが、この車は窓を開けて外気を取り入れたほうが車内温度が下がるのではないかというレベル。


誰もそれに気づかないのか暑いのは最後部だけなのか、窓を開けている客はおらず、私の横の窓は固定されていてどうにもならない。


脇の夫婦連れは、「暑くて具合悪くなりそうだから、降りてタクシーにしようか」などと話し合っているが、混んだ車内を人をかき分け降りたところですぐにタクシーに乗り換えられる訳ではないと理解したのか、アー、ウーなどと言いながら座り続けている。


宇都宮駅に着き車外に出ると、35度近いはずなのに客が「涼しい~」と口にしており、車内は40度を超えていたのではないかと思われる。


それはさておき、お目当ての関東自動車800号車にすぐに乗ることができたため、帰りの新幹線まで2時間ほどあるので、2年前に開業・乗車したライトラインに乗ろうと反対口に出て、発車を待っていた黄色いLRTに乗り込む。

車内は立ち客も多く、なかなかの繁盛ぶりで宇都宮駅を発車して駅前通りを進む。

前回乗車した時の記憶を思い出しながら、終点まで1往復して予定の新幹線に間に合うかなぁ、と考える。

2年前に終点まで1往復しているので、時間に制約がある今日は宇都宮駅発車から40分経過して最初の停留場で降りて引き返そうと決める。

交通系ICカードなどの利用者が全ての扉から乗り降り可能なのに対して、降車が最前部に限られる現金客の支払いなどで時間がかかり、6つ目の平石を7分遅れで発車。

このままでは終点まで行く時間はなさそうなので、芳賀町工業団地管理センター前で降りることにする。

ここは、JRバス関東が運行する作新学院前~宇都宮駅~芳賀町工業団地管理センター前~茂木間の「水都西線」が停車する。

少し待てば、茂木からの宇都宮駅経由作新学院行きが来るが、調べると新幹線との接続が9分しかないのであきらめ、宇都宮駅行きのライトラインで折り返す。

実はこの週末は、土曜日に茂木から9月いっぱいで廃止になる「水都西線」で宇都宮入りして古バス定点観測後に宿泊、翌日曜日はJRバスの運転体験に向かう従兄弟とともに福島県の白河に向かってJRバス関東の「白棚線」に乗る計画を立てており、宇都宮のホテルを予約していた。

ところが土曜日の夕方までに地元に戻らねばならぬ用事が入り、ホテルをキャンセルして、豊洲で海苔を買ったついでに宇都宮に足を伸ばす日帰りの行程に変更したのだった。

今月中に水都西線に乗る機会はなさそうだが、関東自動車800号車に乗ることができたからいいじゃないか、と自分に言い聞かせながら15時過ぎの新幹線に乗り、宇都宮をあとにした。