【266】宇都宮で古バス定点観測 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【265】からのつづき


ゆりかもめから有楽町線、山手線と乗り継いで、東京駅から宇都宮線宇都宮行きの客となる。


青春18きっぷ通用期間の土曜朝9時のせいかグリーン車階下席も満席に近い。


宇都宮には重要な用事があるわけではなく、海苔を買いに豊洲に出向いたついでに、ちょいと足を伸ばして関東自動車の古バス定点観測を楽しむだけ。


2週間ほど前にバス好きのいとこから関東自動車800号車の写真が送られてきて、はて、乗ったことがないクルマだなぁ、と思い、そろそろ定点観測に向かわねばという気持ちもあった。


10ヵ月ぶりに宇都宮駅前に立つと、今後集中導入が予定されている電気バスが出迎えてくれる。

朝に野菜ジュースとサラダを摂っただけなので、お目当てのクルマが来るのを待ちながら宇都宮名物で腹を満たすことにする。

入ったのは、駅前ロータリー入口の横断歩道に面した餃子屋で、カウンター席はバスウォッチにはもってこい。
10分ほどで餃子が届き、口に運びながら駅前ロータリーに出入りするバスを眺める。
道路の向かいの餃子店には開店前から行列ができていたが、こちらは開店後に現れた私が最初の客という有様で、もとより味への期待は抱いていない。

それでも、駅前という立地のせいか私が食べ終わる頃には満席になっており、いいタイミングに入店したなぁ、と思いながら爪楊枝を使っていると、お目当てのクルマが横断歩道手前で一時停止してから駅前ロータリーに入っていくのが見えた。

慌てて会計を済ませバス乗り場に向かうと、お目当ての関東自動車800号車が「作新学院・駒生営業所」の行き先を表示して客を乗せはじめている。
作新学院で学園祭でもあるのか若者が多いが、さほどの混雑ではなく、中ほどの1人席に収まって、1994年製造のいすゞLVキュービックの懐かしい乗り心地を楽しむ。


10ヵ月前の宇都宮定点観測では、同じく1994年製造のLVキュービックである790号車に乗ったが、あちらはV8エンジン搭載の改造形式車だったので、全く違うサウンド。


↓790号車についてはこちらを

車内は、790号車同様に元大阪市交通局時代の特色あるモケットカラーのシートが並び、ドア側には2人掛けシートが窓を背に6人分設けられているのが珍しい。


二荒山神社の前を過ぎて東武宇都宮駅近くの登り坂を3速で上がり、作新学院に着くとほとんどの客が降りていく。


そこからはチェーン店などが並ぶ広々した県道70号を進み、東北道に交わる手前を右折して坂を下ると、宇都宮駅から約25分で駒生営業所に到着。

呆気なくお目当ての古バスに乗ることができ、さてこのあとはどうしようかと考えていると、宇都宮駅経由上三川行きが入ってきたので、とりあえず乗り込んだ。
(つづく)