買い求めたのは、林屋海苔店さんの寿司のり。

20年ほど食べ続けている一品で、前職時代は年に数回手土産に頂戴する機会があったのだが、転職を機に家のストックが尽きた。
林屋海苔店さんはかつて築地市場内に店を構えており、直接買いに行ったこともあったが、市場の豊洲移転後は訪れたことがなかった。
今回購入したのは、「林屋 特上」の3帖パック=全型30枚(税込み2268円)を2つ。
せっかく豊洲市場まで出向いたのだから、お世話になった方へのご進物に「極上」(3240円)も購入しようと思ったが、3季連続の不作により極上品質該当のりの確保が難しくなり、7月に販売中止となっている。
家のストックがなくなった際、とりあえずスーパーで「佐賀有明産」と書かれた、その店の棚の中では1番高い海苔を買ってみたものの、とてもそのまま喰える代物ではなく、そばに載せたり雑炊に混ぜたりして何とか消費した。
普段口にする茶や海苔のような身近なものほど、信頼できる店・品質のものを傍に置きたいとの思いが、歳を経るごとに強くなる。
ちなみに、スーパーで買った有明産は10枚で税込み約650円だったから、「林屋 特上」と比べて1枚あたり10円ほどしか違わない。
10円で朝の一膳が豊かになるなら、これからも労を厭わず取り寄せたいと思う。
次は息子を連れて懐かしい豊洲の風景を眺めながら新市場を訪れようと考えながら、ゆりかもめに乗り込んだ。
(つづく)