【259】氷見ぶらぶら | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【258】からのつづき


氷見駅から5分ほど歩いて氷見駅口の交差点に出ると、氷見の中心商店街を貫く国道415号を高岡駅行きの加越能バスが目の前を通り過ぎてゆく。


観光の中心は高岡とは逆方向の氷見駅から北に20分ほど歩いた「ひみ番屋街」周辺のようだが、陽射しが強さを増してきたので長いアーケードの商店街をのんびり歩く。


氷見は寒ブリに代表される魚介類で知られる漁港であるとともに、漫画家藤子不二雄Ⓐの出身地であることから、あちらこちらで関連キャラクターが道行く人々を見守っている。

アーケードの商店街を停留所4つ分歩いたところで、どっと汗が噴き出してきたので200円也を支払い潮風ギャラリーなる施設に逃げ込む。

氷見市潮風ギャラリーは、藤子不二雄Ⓐの原画・複製原画をメイン展示に、「デジタルまんがスクリーン」やワークショップを楽しむことができる施設で、小学生の頃に忍者ハットリくんや怪物くんを観ていた世代には懐かしい。


展示を見ながら涼しい館内で15分ほど過ごしていると、汗はひいたものの心なしか体がだるく軽い頭痛を覚え、昼メシ時にもかかわらず食欲も湧かない。

今日はあまり無理をせずにゆっくり東京を目指そうと、潮風ギャラリーの前にあるバス停から高岡駅行きの加越能バスに乗る。
バスは10人ほどを乗せ、雨晴海岸へ向かう国道415号を離れて県道373号~国道160号と内陸を走る。

途中、高岡駅から来た氷見駅口13時発の脇行きとすれ違う。

あのバスに乗れば終点で11分の待ち合わせで北鉄能登バスに乗り継いで七尾に14時35分に到着できることは【258】で記したが、今の体調では厳しそうなので高岡に戻る決断は正しかったと思う。

氷見中央バス停から約30分で高岡駅に到着。

切符を買い、あいの風とやま鉄道のホームに降りると、ちょうど折り返し泊行きとなる2両編成の列車が入ってきたので、転換クロスシートの背もたれを返してダルさを帯びた体を預ける。

座席が8割ほど埋まった涼しい車内でスポーツドリンクを飲みながら過ごすと、富山に着く頃には体調がウソのように回復した。

今朝は軽い二日酔い状態のまま風呂で汗を流し、暑い中水分を取らずに高岡の2つの重要伝統的建造物群保存地区を回ったあと、氷見の商店街を歩いたから軽い脱水症状に陥っていたようだ。

すっかり元気になって改札を抜けると、富山地方鉄道軌道線ホームに旧型車両が停まっていたので、久しぶりに南富山駅までの1系統を乗り通す。
乗ってきた車両を見送り、あらためて研修センターの入る南富山駅の建物を見上げてから次の電車で富山駅に戻る。

富山駅に着く頃には腹も減ってきたので、目星を付けていた寿司屋の様子を路面電車の窓越しにチェックすると、おとといの夜と同様に待ち客が表にまで溢れていたことから駅ビル内の寿司屋に向かう。

しかし、こちらも長蛇の列で、いつ酒と肴にありつくことができるか覚束ない。

仕方なく、といった感じで空席の目立つ店舗に入り、おまかせドリンクセットなるメニューを注文した。
(つづく)