【193】地元でのんびり | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

爽やかな週末、地元でのんびり。


土曜日は、前週同様チャリで南浅川に出て小仏を目指す。


2週間前は上流から見て右岸、1週間前は左岸の桜を満喫しながらサイクリングを楽しんだが、今回は右岸の八重桜が満開を迎えている。

心地よい風を浴びながら南浅川上流端まで走り、浅川神社にお参りしてから同じ道を戻ると、気の早い鯉たちが天に向かって泳いでいる。
子供たちの健やかな成長を願う方々の想いを感じながら一旦自宅に戻り、シャワーを浴びてから中央線に乗る。

立川でのヤボ用を済ませてから、南武線~京王線を乗り継いで府中に向かい、磯吉さんで脂ののったカツオ刺しを肴に一杯。
翌日曜日は、想い出の場所を目指してバスに乗る。

やってきたのは、西東京バス楢原営業所に今年度導入された中国製電気バス「BYD K-8 2.0」。

途中ですぐ後ろを走ってきた別路線に乗り換えて、目的地最寄りバス停に到着。
画数の多い漢字2文字が使われているのは私の母校。今日はここで「みんなでマルシェ八王子」なるイベントが開催され、知り合いがブース出店するとのことで訪れてみた。

懐かしの校庭や体育館には、30以上の団体が飲食物の販売やワークショップ、ハンドメイド作品展示などを行っており、ステージでは「マルシェラジオ」なるプログラムが進行中。

日本酒ブースを出している知り合いNさんを見つけ、KEGタンクから注がれた千葉は岩瀬酒造さんの「岩の井 五百万石 純米吟醸 無濾過生原酒」で乾杯。
39年ぶりに足を踏み入れた懐かしの場所で生酒を味わうことができるとはこの上ない幸せだが、おじさんが酔うべき場所でもないので、あの時と変わらぬ校内の雰囲気に包まれながら想い出を噛み締めつつチビリチビリ。
岩の井が空き、水を同量吞んでから神奈川県愛川町よりご出店のブースでモツ煮を購入して、Nさんが選んでくれた「司牡丹」で合わせる。

折しもステージでは、私の出た中学校の吹奏楽部による演奏が始まって、ほろ酔いの心と体に柔らかい音色が染み入る。

妹はこの学校で鼓笛隊とバスケに打ち込み、私は器械体操と放送委員会の活動に明け暮れたことなどを思い出しながら司牡丹を空けると、ちょうどいい酔い心地。

Nさんのブースに戻ると見知った顔が応援に来ていたので、インスタライブの撮影役を務めてからNさんに感謝を伝え、懐かしのグランドをあとにした。

♪空の広さよ 武蔵野よ
今熊高尾の峰仰ぎ
(略)
伸びゆく竹よ 緑木よ
萌えたつまなかに手をつなぎ
(略)
多摩の流れと富士の嶺を
遠方近方(おちこち) 睦みて結ぶ雲
我らが希望 夢を乗せ
明日は世界の上を飛ぶ♬

私の小学校の校歌の一部。
八王子の自然を存分に詠み込んでから、最後に世界の上を飛ぶーー。

大好きなこの歌の作詞は、「夕焼け小焼け」の中村雨紅。
いつかこんな詩情豊かな文章を紡ぐ卒業生になることができるよう、精進せねばとあらためて思った。