【171】上土で一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、恒例となった松本・上土での映画関連イベント参加のため長野県へ。


八王子を出た特急「あずさ」は快晴の冬空の下、中央本線を快調に下り2時間ほどで約3ヶ月ぶりの松本に到着。


前回の訪問では、各地から集まった松本在住時代の仲間たち約10人で、新そばやモツ煮、馬刺しなどを味わったが、今回は駅の立ち食いそばで軽い昼メシを済ませ、去年の夏に息子と歩いた中町通りを辿って上土エリアに向かう。

イベント開始まで少し時間があるので、こちらでひと息。
私にとって松本の象徴的喫茶店「まるも」さん。

こちらでのコーヒータイムを楽しむため、昼を立ち食いそばにして費用と時間を節約した。

店内に入ると、柱を背にした1番好きな席を案内していただき、ありがたや。
強い酸味が特徴のブレンドコーヒー(750円)をいただきながら、先ほど駅の売店で買った市民タイムスに目を通す松本入りの大事な儀式。
松本民芸家具の並ぶ店内のゆったりした雰囲気に癒されてから、歩いて2分ほどの上土シネマへ。

今回の松本訪問は、昨年7月にレトロ体験型博物館として復活した上土シネマに遺されていた35ミリフィルム映写機のメンテナンス完了を祝い開かれる、お披露目映写と志田一穂さんのトークショーがセットになったイベント「上土シネマの新しい夜明け~フィルムで映画が観れる映画館~」への参加が主な目的。


映写タイムでは、かつての上映予告をつなぎ合わせた映像がスクリーンに映し出され、1リール分が終わると一旦会場が明るくなり、交換作業が済むと灯りが落ちて2リール目の映像がスタートする。


映写室には2台の映写機があるものの、レストアを受けたのは1台だけなので、こうした交換タイムが必要になる。


今後はクラウドファンディングなどを通じて、上土シネマの設備を更新していく計画で、もう1台の映写機のレストアも実現すれば中断せずに映画作品を上映することができる。

現在、国立映画アーカイブに作品貸し出しの申請を行っているとのことで、希望通りに認められれば7月にも35ミリフィルムでの作品上映が実現する見込みという。

映写タイムが終わり、引き続き展開されたトークショーでは志田さんが、全国の映画館や上土周辺に関する歴史などを分かりやすく説明して下さり、あっという間にイベント開始から2時間が過ぎる。

盛況のうちに幕となり、打ち上げの開始時間を再確認して、東京からお越しのSさん、千葉にお帰りのOさんとともに夕方の松本の街を駅に向けて歩く。

30年前に生活していた松本の街に、こうして年に数回訪れる機会を得られているのは、東京の豊洲で志田さんと出会うことのできた幸運から始まっており、感謝に堪えない。

加えて、SさんやOさんのように、遠方から私の第2の故郷である松本を訪ねて盛り上げて下さる方々と、信州の空気を吸いながら時間をともに過ごすことができるのも嬉しい。

松本駅前でお2人と別れ、近くのホテルにチェックインし、打ち上げの時間までゆっくり過ごす。

打ち上げ開始の20分前に部屋を出て、目の前のバスターミナルから美ヶ原温泉行きの路線バスに乗車。

打ち上げ会場は、先ほどの上土シネマのすぐそばなので歩いても訳ないが、松本に来たからにはアルピコ交通のバスにも乗っておきたかった。

いつの間にかSuicaが使えなくなっており、整理券を取って席に座り小銭入れの中身を確かめる。

夕方で道が混んでいて、松本城・市役所前まで10分かかり、打ち上げ会場の居酒屋「やったる」さんに着いたのは、開始時間ギリギリ。

志田さん、Sさんのほか、上土商店街振興組合幹部の方や松本大学の学生さんなど10人ほどが集まり乾杯。

レモンサワーや熱燗を呑りながら、先ほど映写機を操っていた振興組合幹部の方に松本に関する幅広い話をうかがっていると楽しく時間が経つのを忘れる。

お開きの時間になり、志田さんSさんと松本開催恒例のガスト2次会に向かうが入口で客が待っていたので、そのまま駅前まで歩いてアルピコプラザホテル1階にある「松本つなぐ横丁」内の「焼き鳥番長」で乾杯。
名物のつけダレ焼き鳥でハイボールと、上田の日本酒「和田龍」を。

先ほどのやったるさんでかなりの酒量をこなしたせいか、急にブレーキがかかってしまい和田龍はおいしかったのに、飲み干すことができず。

ヤキが回ったなぁ、と情けない思いで会計を済ませ、また明日会いましょうとお2人に告げてホテルに戻り、気を失うように眠りに落ちた。
(つづく)