【81】夏も日本酒② | 酔いどれパパのブログ

酔いどれパパのブログ

「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、立秋を過ぎた暦とは裏腹に、まったく去りゆく気配のない今夏の暑さ長さを改めて感じながら日本酒で一杯。


休日に都心でのヤボ用が15時前に終わり、軽く日本酒を呑りたいなぁ、と思って新橋の「和酒barシンメ新橋」さんに電話を入れると、すでに満席で立ち飲みなら、とのこと。


後の予定もあり長居はできないので却って好都合と、足取り軽くお店に向かい、エレベーターでシンメフロアに上がって扉を開き、私の準指定席とも言える立ち飲みテーブルに。


まずは、炎天下を歩いて渇いた喉をレモンサワーで潤しながら、お通しの煮浸しをいただくと、何とも癒された気持ちになり、心と体がゆっくりと日本酒モードにシフトしていくのを感じる。

さっそく熱燗をやりたいと、カウンターのお客さんが楽しまれていたこちらを1合。
奈良県は今西酒造さんの「ろまんシリーズ」の一つである「菩提酛みむろ杉」。

奈良県産山田錦を古の製法で醸されたこちらは、無加水ながらアルコール度数13度に仕上げられた低アル原酒で、旨みがしっかりしていて燗でいただくと温度によって表情を変える。

きびなご串焼きをつまみながら、みむろ杉熱燗をチビチビやりつつ、次は何を頼もうかと思案するが、なかなか決まらない。
そこでスタッフの方にオススメをお願いすると、福井の常山のうすにごりをグラスに注いで下さり、これをホヤのから揚げと楽しむ。
酒の肴に最高なホヤは刺身や炙りでよくいただくが、から揚げは7~8年ほど前に麹町のお店で味わって以来。

ここでテーブル席が空き、オーナーのNさんが「よろしければ移りませんか?」とおっしゃって下さったので、お言葉に甘えて腰をおろす。

ボチボチ店を出なければならない時間が迫ってきたので、最後の一杯と決めてこちらを注文。
福岡県は白糸酒造さんの「田中六十五」の2次発酵酒「6513泡」。

先ほど届いたばかりのフレッシュな泡酒をいただき、やっぱり日本酒はいいなぁ、と満たされた気持ちでシンメさんをあとにした。