バス停ラリーIN土浦 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

ビール列車での花見から約1ヶ月後、茨城県の土浦駅に降り立った。


ビール列車の呼びかけ人であり、関鉄レールファンクラブ会長も務めるJMさんから、今度は土浦市内を関東鉄道の路線バスで巡るバス停ラリーに誘われた。


ラリーは、茨城県を舞台にした「茨城ごじゃっぺカルテット」なる漫画とのコラボ企画で3月17日~5月31日に実施されており、土浦駅を含め4カ所のバス停に記された合言葉を集めるという趣向となっている。

集合場所の土浦駅BEB5前には、ビール列車でお見かけした関鉄レールファンクラブの方や、JMさんがプロデュースしている関鉄レール⭐メイト第9期生の竜崎さやかさんなど約10人が揃う。

最初に目指すバス停は「土浦四中入口」で、土浦駅9時58分発の桜ニュータウン行きに乗り込む。

バスは土浦駅西口から伸びる目抜き通りを北西に進み、 亀城(きじょう)公園北交差点を左折して針路を南西に変え、国道354号で土浦市街地を貫く桜川を渡る。

土浦には、つくば霞ヶ浦りんりんロードでのサイクリングなどで何度か訪れているが、駅の南側エリアを訪れた記憶がない。

今回ラリーに参加したのは、地元に詳しい関鉄レールファンクラブの方々と巡ることで土浦の街を深く知ることができると思ったから。実はもう一つ理由があったのだが、この時点では皆さんにはシークレットだったので、それは後ほど。

約10分で目的の土浦四中入口に到着。

バス停に記された合言葉を書き留めた後、近くの精肉店で事前に予約していたコロッケをかじり、土浦駅行きが来るまでの約30分を過ごす。
土浦駅行きの乗り場でバスを待っていると竜崎さんのお母さんがお越しになり娘さんを激励。実は竜崎さんは双子の姉妹でともにレールメイトを務めており、お母さんは2人のメイトの親御さんということになる。

先ほど乗った2018年製造のハイブリッドバスが桜ニュータウンから戻ってきて、竜崎ママさんに見送られながら土浦四中入口をあとにする。

バスは来た道を戻り、亀城公園の濠に泳ぐ鯉のぼりを眺めながら、駅につづく通りを進む。

亀城公園は室町時代に築城され江戸時代の増改築で形を整えた土浦城の本丸・二の丸跡地の一部を整備した土浦市民憩いの場で、関東唯一の本丸櫓門が残る。濠に囲まれた城の姿が水に浮かぶ亀の甲羅に似ていることから亀城の別名がついたというだけあって、規模は大きくないものの公園を巡る濠は豊かに水を湛えており、団体行動でなければ途中下車して水面をわたる風を感じてみたいと思わせる。

約1時間ぶりに土浦駅に戻り、次に乗る阿見中央公民館行きの発車時刻まで30分ほどあるので、JMさんの案内で駅前の複合ビルに残る昭和時代の公衆電話台を見たりトイレを済ませたりして過ごす。
発車時刻が近づき阿見中央公民館行きの乗り場に向かうと、若者を中心に15人ほどがすでに待機。バスが入ってきて乗り込むとすぐに席が埋まり、われわれの後からも客がやってきて、 元京成バスのQ尺大型車でありながら立ち客も出る大盛況。

バスは駅前通りを少し進むと左折して国道125号で桜川を渡り、JRバス土浦支店の脇を通って常磐線をくぐる。この路線は、戦前にわずか11年の営業で幕を閉じた常南電気鉄道線の廃線跡をほぼトレースしており、レールファンクラブの方からレクチャーを受けたいところだが、車内混雑でそれは叶わない。

沿線にはいくつかの大学があるので、学園祭でもあって混雑しているのかと思っていると、われわれの目的地である霞ヶ浦総合公園でほぼ全員が下車。
聞けば総合公園でラーメン万博なるものが開催されており、その影響ではないかとのこと。そういえば、今朝土浦駅でコーヒーを飲みながら目を通した茨城新聞に、前日から3日間にわたり開かれるラーメン万博の記事が載っていたことを思い出す。

バスの混雑もなかなかだったが、周辺道路の混み具合はひどく、総合公園入口交差点から三方向に渋滞の列が延びており、特に阿見方面からの流れは右折レーンが短く1度の青信号で数台しか曲がることができないこともあって進み具合が遅い。

ここでは38分の折り返し時間が取られていたが、渋滞の列に乗車予定の1本前のバスの姿が見えていたので、予定を繰り上げて乗車。

今度のバスは空いており、東京ベイシティバスから転じてきたV8エンジン車の最後部に陣取り重低音を味わう。

繰り上げ乗車のおかげで土浦駅には正午前に戻ることができ、次に乗るバスの時間までは2時間ほどの余裕がある。

この時間を利用してゆっくりランチを楽しむべく、有志6人でJMさんオススメのお店を目指して駅前通りを歩きはじめた。
(つづく)