過日、今年18蔵目の酒蔵訪問。
訪れたのは、埼玉県は深谷市の丸山酒造さん。
3月にJR高崎線深谷駅周辺で酒蔵&元酒蔵巡りを楽しんだばかりだが、丸山酒造さんは同じ深谷市内でもひと駅高崎方面に進んだ岡部駅が最寄り。
最寄りと言っても歩けば50分はかかる距離なので、さてどうやって行こうかと考えていたところ、3年ぶりに開かれる蔵開きではシャトルバスが運行されるとのことで、4月中旬の土日に開催される蔵開き2日目の朝、岡部駅に降り立った。
岡部駅は瓦を載せた昔ながらの平屋の駅舎で、1度降りてみたいと思っていただけに酒蔵開きを機に改札を抜けることができ嬉しい。


午前10時から30分ごとに運転されるシャトルバスは、地元観光バス会社のマイクロバスが使用されており、 2日目初便は通路の補助椅子を全て使いながら乗り残しを出さない絶妙な配車。
バスは、駅前から伸びる県道259号 新野岡部停車場線を北に進み、旧中山道と国道17号深谷バイパスを横切ってから利根川の支流である小山川を渡る。
さらに世界かんがい遺産に登録されている備前渠を渡って本庄市の滝瀬地区に入る。
このあたりは、本庄市が深谷市に食い込む形で市境が県道259号を横切っており、さらに県道を北に進むと、岡部駅より近い距離で利根川をまたいだ飛び地となっている群馬県伊勢崎市に入る。
備前渠で潤された田園風景は広々して気持ちよく、好天の下を駅から歩くのもよかったなぁ、と思いつつもすでに体は日本酒を受け入れる態勢に入っている。
県道を右折して横瀬地区に入り、左手に神社とお寺を見ると岡部駅から約10分で本日の目的地である丸山酒造さんに到着。足早に蔵開き会場に向かう皆さんを横目に、バスを降りた場所からのんびり歩いて蔵の周囲の雰囲気を楽しむ。

(つづく)