伏見酒蔵巡り | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)

おきな家さんを後に大手橋で濠川をまたぎ、横断歩道で大手筋を渡ると、「坂本龍馬 避難の材木小屋跡」の石碑がある。

寺田屋で両手首を切られた坂本龍馬が、長府藩士に担ぎ込まれて身を潜めた小屋があった場所とのことで、こうした石碑がさりげなく路傍に建っているところからも伏見を歩いている実感が高まる。

石碑から少し歩くと、立派な構えの松本酒造さんに到着。
地元では「桃の滴」「日出盛」で親しまれる松本酒造さんの日本酒は、数年前から東京などでも「澤屋まつもと」を見かける機会が増え、最近では「澤屋まつもと 守破離」の人気が高い。

そういえば、昨日訪れた「わらじ亭」を教えてくれた呑み仲間が、約6年前に東京を離れる際に港区の元銭湯居酒屋で開いた送別会でしみじみ呑んだのも、「澤屋まつもと」の熱燗だった。

その時の模様はこちら。 

酒蔵の敷地内に入ることはできないが、近くを流れる東高瀬川の土手に上がって近代化産業遺産に認定されている酒蔵や煉瓦造りの倉庫・煙突を眺めると、伏見に来た目的を達したと言ってもいい気持ちになる。
「酒蔵絶景」を眺めながら土手をわたる伏見の空気を吸い込んでしばし佇んだ後、新大手橋で東高瀬川を渡る。

大手筋の左手には「英勲」の齊藤酒造さん、右手には月桂冠の「大手蔵」があるが、いずれも入ることはできないので見るだけで通り過ぎ、阪神高速京都線の高架をくぐって国道1号に出る。

左折して国道1号を南にしばらく歩くと、宅急便センターがあったので立ち寄り、先ほど買い求めた酒瓶や着替え後に不要となった衣類を自宅宛てに送って身軽になる。

ボチボチ腹が減ってきたが、伏見桃山駅近くで見つけた伏見18蔵の日本酒試飲が楽しめる飲食店「伏水酒蔵小路」からは、だいぶ離れてしまった。

来た道を戻るのもつまらないので、各方面へのバスを選ぶことのできる京都市営バス横大路営業所まで歩く。
営業所の敷地内にある横大路車庫前バス停からは、京都駅や中書島、京阪桂など主要な鉄道駅へ向かうバスが発車する。

ちょうど京阪淀行きが入ってきたので乗り込み、車窓の景色を眺めながらこの後のプランをあれこれ考えていると、中書島の案内放送が流れたので反射的に停車ボタンをプッシュ。

バス停近くにできているラーメン屋の行列を横目に、再び京阪電車に乗るべく中書島駅を目指した。
(つづく)