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地下鉄の太秦天神川駅から地上に向かうエスカレーターに乗っていると、車輪と線路がこすれあう音と吊り掛けモーターの奏でる独自の「唸りサウンド」が聞こえてくる。
京阪京津線同様に、京都に来たら是非とも乗りたい嵐電(京福電気鉄道嵐山本線)の嵐電天神川駅を出た車両が発する吊り掛けサウンドを聞きながら、6年前にこの駅を訪れた時には大雪だったことを思い出す。
嵐電天神川のホームに立つと、向かい側に渋いカラーの車両が入ってきて、満員の客を乗せ嵐山を目指して走り去る。

目的のお店は地下鉄東西線の西大路御池からも徒歩圏だが、嵐電に乗りたくて天神川まで来た。
到着した四条大宮行きも客が満載で、前ドア脇に立ってモーター音と路面電車特有の振動を感じながら宵闇に沈みゆく街並みを眺めていると、あらためて京都に来たことを実感。
2つ目の西大路三条で嵐電を降り、西大路から六角通りに入って少し歩くと目的の「わらじ亭」さんが見えてきた。
(つづく)