諏訪五蔵(その3) | 酔いどれパパのブログ

酔いどれパパのブログ

「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


本金さんを出て、途中コンビニに立ち寄りミネラルウォーターで血中アルコール濃度を下げながらひと休み。


各蔵共通仕様のマシンから1回に注がれる酒の量は約15ミリと案内されているから、2つの蔵で呑んだ量は130ミリ前後になる計算だが、先ほど本金さんでマシンから過分な施しを受けたので、1合ほどいただいていることになる。


夜なら1合なんぞは酒の細道一里塚だが、午前中から呑む習慣のない私にとっての朝酒はそこそこ効いてくる。


ごくらくセットによる酒蔵巡りでは、試飲のほかワンカップとの交換による持ち帰りが認められているので、三蔵目の宮坂醸造さんと四蔵目の伊東酒造さんではワンカップへの交換を選択。


「真澄」などを醸す宮坂醸造さんは協会7号酵母を生んだ蔵として知られ、東京などの消費地でも諏訪の銘柄の中で最も商品を見かける機会が多い酒蔵さんだけあって規模が大きく、試飲場所になっている店舗スペースも広くておしゃれ。

店舗に入りワンカップ交換をお願いすると、20代の松本在住時代に親しんだ「真澄」の紙製(内側はプラスチック)ワンカップを手渡される。


すぐに来た道を戻って伊東酒造さんに入り、「横笛」のワンカップを受け取りながら、かつて上野駅近くにあった横笛メインの立ち飲み屋さんに時折寄っていたことを伝えると、「今では、あの店を知っている人はほとんどいないんじゃないかね」と驚かれる(呆れられた?)。


最後に舞姫酒造さんに入り、試飲しながら、わがふるさと八王子に事務所や飲食店がある理由を尋ねる。


なんでも現在の運営元は酒の卸などを手掛ける企業で、東京などでの営業拡大や鉄道会社をはじめとするコラボ商品の企画などの拠点を八王子に置いており、現在八王子市内に舞姫の第2酒蔵を建設中という。


八王子での酒造りが復活するとの話に触れ嬉しくなり、泣きそうな気持ちでお礼を言って退店。

左は宮坂醸造さんでいただいた「真澄」紙製ワンカップ、真ん中は舞姫酒造さんが京王電鉄とコラボしたICHI-GO-KAN京王線バージョン、右は伊東酒造さんでいただいた 「横笛」ワンカップ。

嬉しい情報を胸に諏訪五蔵を終え、ひと風呂浴びるべく足取り軽く片倉館を目指した。

(つづく)