バスつれづれ(6) | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。


前頁に続いて、観光タイプのボディーを載せた三菱エアロスターだが、こちらは呉羽ボディーなので、同じ「ゲテモノ」でも、またひと味違う。

滋賀県の瀬田駅前で2016年5月に撮影した1枚。帝産湖南交通の1992年式で、京都~信楽間の中距離路線用に投入されたが、その路線から退いた後は一般路線で活躍していた。
隣にいるのは、近江鉄道の昭和カラーバス。

瀬田駅と言われても、関東の人間にはピンとこないが、京都駅から東海道本線(琵琶湖線)の普通列車で5駅東に進んだ琵琶湖南岸の街。かつて滋賀県に泊まることは、ほとんどなかったが、7~8年前から訪日外国人観光客の増加で京都市内の宿泊料金が高騰してきたことから、夜の飲み代を確保するために京都を訪れる際の宿泊地が洛外~大津~石山と京都中心地から離れていき、5回目の滋賀県内宿泊で瀬田駅前のホテルを予約したのだった。

朝になり駅周辺をブラブラしていると、写真の光景が目に飛び込んできたので、スマホに収めた後、駅前のバス停で到着を待っていると、ほどなく件の車両が滋賀医大行きとして入線。嬉々として後ろ扉のステップを上がり、中ほどの席に腰掛けて発車を待つと、5人ほどの客を乗せて駅からの登り勾配に挑んでいった。

車内は、リクライニングシートが並び観光バスそのものだが、路線バスの足回りのせいか登り坂では苦しそうで、冷房の効きもイマイチ。それでも、全国に何台もない珍車に乗ることができて、滋賀医大までの時間は幸せだった。

滋賀医大からは神奈川中央交通から移籍してきたワンステップのエアロスターで瀬田駅に戻り、さらに自社発注らしき前後扉仕様のエアロスターMで20分ほどの住宅地まで乗り、近江鉄道バスのコミュニティバスで南草津駅に抜けた。

観光にも出向かずバスを4台乗り継ぐうちに昼を過ぎてしまったが、いい思い出になった。