バスつれづれ(1) | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

なかなか出掛けられない今日この頃。気が向いた時にでもスマホに残ってるバス絡みの写真をランダムに引き出しながら、多少の思い出話とともに。


2018年12月に群馬県の法師温泉「長寿館」に立ち寄った際の1枚。

長寿館は、上越新幹線の上毛高原駅からバスで約30分の猿ヶ京で町営バスに乗り換えて15分ほどの終点にある一軒宿。創業140年を数え、歴史ある木造の本館は国の登録有形文化財に指定されている。

前夜に多少酒が過ぎ周囲に迷惑をかけた渋川を後にして、吞み仲間の運転するクルマで初めて訪れた長寿館は、ちょうど宿泊客が出発する時間を迎えており、多くがマイカーで宿を後にしたようだが、猿ヶ京方面行きのマイクロバスも座席は半分以上が埋まっていた。

自家用有償運送により白ナンバーで運行されるみなかみ町営バスは、現行ダイヤでは法師~猿ヶ京~まんてん星の湯間に4往復が設定されており、法師~猿ヶ京間は所要時間15分ながら運賃は630円となかなか。写真の車両は、三菱ローザで雪国仕様の4輪駆動。

4輪駆動バスで訪れる山あいの温泉宿というと、岐阜県の濁河(にごりご)温泉に浸かった時のことを思い出すが、あの時も友人の運転するクルマに世話になってしまった。

宿泊客と入れ替わりに案内された私たちを含む立ち寄り湯の客たちは、待ちわびていたように急ぎ足で脱衣所に向かい、混浴の大浴場「法師乃湯」へ。大きな浴槽は4つに仕切られ、それぞれに枕代わりの丸太が真ん中に渡されているので、実質8区画となっている。

丸太に頭を預けて湯に浸かると、昨夜の醜態で後悔にまみれていたことなど忘れ、心も体も癒やされる。窓の外は雪景色で、俳句のひとつでもひねりつつ湯上がりに一杯やりたいところだが、まだ昼前だから、しばし我慢。

さっぱりして湯上がりのソフトドリンクを飲みながら、先ほどの浴場で撮影された国鉄「フルムーンパス」のポスターを眺める。上原兼と高峰三枝子の写ったポスターやテレビCMは、小学生の頃に目にした記憶があり、子供心に素敵な老後だと思ったものだが、この記事を書きながら「夫婦合わせて満88歳以上」というフルムーンパスの購入条件をクリアしていることに気づき、歳を取ったことを実感。

もっとも、購入資格はあっても、カミさんが私と2人で列車旅に出掛けてくれる可能性は…(以下略)