結局、11月に予定していた弟の結婚式は延期ということになった。

こちらは、気にせずやりましょうと言ったのだが、あちらの

おじいちゃんが一言、「ダメだ」で、終了。


韓国はおじいちゃんの言うことは絶対ですので。


式は延期になったが、てんてんは結婚にあたって、

お嫁さんに何かプレゼントがしたく、

弟に電話で、彼女が何を欲しいのか聞いてみた。


話を聞いて、姉ながら、自分の弟のどうしようもなさに

あきれてしまった。よく彼女が結婚を決意したものだ。


聞くと、彼は以前の彼女と数か月を過ごしたマンションに、

今度結婚する韓国アガシをそのまま招き入れたという。


そのままってことは、前の彼女が置いていった

○○パウダーとか、××化粧水もそのまま。

女の影が見えますよね~


ベッドももちろん、ソファも皆以前のまま。


それはないよな~って感じ。


その後、彼は家を買い、お引越し。

○○パウダーは捨てたのに、ソファなどは引っ越してきた。

お嫁さんはどうしてもこのソファが気に入らない。

そして弟が家具屋に連れて行ったときに、お気に入りを

見つけ、買う気まんまんでパンフレットを持って帰ってきた。


それが運悪く、我母親に見つかった。

パンフレットを見た母は弟に、「あんた、60万もするソファを買うの?!!」

と詰め寄った。別に弟が払うことなので母親が目くじらをたてる問題

ではないハズだが、さすがのてんてんもソファに60万はないよな~と。


仕方なく、弟は嫁に、「ソファを買うお金はないよ」

と話すと、「日本に来て、私は色々我慢してる。全てお古で我慢してる。

ここには私の味方は誰もいない」と、泣き出す始末。


弟はこうして、女二人の板挟みとなっていたわけだ。

そこへ、

「彼女が欲しいものをプレゼントする」という救世主、てんてんが現れた。


「姉貴のプレゼントなら、母親も文句言えないし、彼女も喜ぶよ。

変な話、俺が金を出してもいいから、姉貴のプレゼントってことに

しておいて欲しいくらいだ」と。


男はつらいね~