23-24シーズンドイツ・ブンデスリーガ。

1部16位ボーフムと2部3位デュッセルドルフのプレーオフ。ボーフムには浅野拓磨が所属。デュッセルドルフには田中碧、アベルカンプ真太、内野貴史が所属している。日本人選手同士の対決にも集まる試合。

 

 

<ボーフム>

GK 16ルーテ

DF 15パスラック

  20オルデツ

  31シュロッターベック

  5ベルナルド

MF 19ベロ

  6オスターハーゲ

  11浅野拓磨

  7シュテーガー

  32ヴィテック

FW 33ホフマン

 

<デュッセルドルフ>

GK 33カステンマイアー

DF 25ツィマーマン

  15オーバードルフ

  30デ・ヴァイス

  19イヨハ

MF 6エンゲルハルト

  31ゾボトゥカ

  4田中碧

FW 11クラウス

   7ツォリス

   9フェルメイ

 

まず驚きはボーフムのGK。

何とこの大一番で大黒柱のリーマンがスタメン落ち。報道によれば、チームとの間に和解できない意見の相違があるだとか。ここでリーマン不在、大丈夫かボーフム・・・

 

しかし、試合は序盤はボーフムがペースを握る。前からプレスに行き、デュッセルドルフに試合を作らせない。最終節のVSブレーメンではあまりボールにいけなかったから、その反省を生かしたか。

 

対するデュッセルドルフはセットプレーでボーフムゴールを脅かす。12分CKのこぼれ球を31ゾボトゥカ、4田中碧が立て続けにミドルシュート。相変わらず田中碧のミドルシュートは抑えが効いていて良い!! 田中碧のシュートでCKゲット!!

 

このCK。右利きの7ツォリスがインスイングで直接ゴールを狙う。これがprimero palo(ニアのポスト)にあたり、跳ね返ったボールがボーフムの33ホフマンにあたってゴールに吸い込まれる!!オウンゴールでアウェイのデュッセルドルフが先制!!0-1。ホフマンはボールがラインを割るものと思って両手を上げていた。残念ながら油断があったと言わざるを得ない。

 

反撃したいボーフムは浅野拓磨を中心に攻める。浅野拓磨は良い位置でボールを引き出す動きや、一人で右サイドを切り裂いてクロスを上げる場面があり、この試合に限って言えば7シュテーガーよりも浅野拓磨の方が存在感で勝っていたと思う。15分の、右ポケットでパスラックのパスを引き出してクロスに持っていった場面なんかは秀逸。

 

 

後半、攻めるのはデュッセルドルフ。50分のクナウスの強烈なシュートはルーテがセーブ。56分、ツォリスに対してシュテーガーが激しいスライディング。熱いプレー。

このあたりボーフムは選手間の距離がよくないように感じた。まあ、パスが通らない。浅野拓磨のスピードが頼り、という感じ。

 

なのに、62分浅野拓磨に代えて29ブロジンスキ投入。なぜ浅野拓磨を交代させる? この交代は失敗ではなかったか?

 

63分、田中碧が圧巻のプレー。中盤でDFからタテパスを受けると、あえてもたつき、相手選手の5ベルナルドをひきつける。ベルナルドは自分のポジション(左SB)を離れて田中碧に食いついてしまう。田中碧はギリギリのタイミングで左の7ツォリスへ。ツォリスは左サイドを駆けあがると、PA付近まで持ち上がる。そしてゴール前へスルーパス!走りこんでゴールを決めたのは11クナウス。難なくネットを揺らす。

本来この11クナウスについていないといけないのは、5ベルナルド。そう、田中碧がひきつけたあの選手だ!!

ボーフム0-2デュッセルドルフ。

 

 

71分、ツォリスのFK。低い弾道のボールがボーフムゴールを襲い。GKルーテがはじいたところに6エンゲルハルトがつめる!!これでボーフム0-3デュッセルドルフ。

なんと1stレグで2部のチームが3点のリード。

 

 

 

 

 

 

一矢報いて第二線を迎えたいボーフムだが、途中出場のアントヴィ・アジェイの個人技頼みの感は否めない。

このまま試合終了。

0-3。苦しい状況でボーフムはデュッセルドルフに乗り込む。僕がボーフムに望むのは、浅野拓磨とアントヴィ・アジェイの同時起用だ。彼らの推進力スピードは必ず武器になる。