ここ数シーズンのドイツ・ブンデスリーガを語るうえで外せないのがライプツィヒだ。僕はブンデスリーガは4強を中心としたリーグだと思っている。

その四強とは、バイエルン、ドルトムント、レバークーゼン、そしてライプツィヒだ。ご存じの通り、ライプツィヒはレッドブルグループが影響力をもったクラブで、ここ数シーズンは常にCL出場権を獲得し、今シーズン(23-24)も、CL出場権でシーズンを終える事がほぼ確実視されている。

 

 

23-24シーズンの開幕前、

前年(22-23シーズン)まで主力級の活躍をしていた選手が3名移籍してしまった。

 

DFグバルディオル (→マンチェスター・C)

MFショボスライ (→リバプール)

FWエンクンク  (→チェルシー)

 

普通、これだけの主力を抜かれると低迷してしまうものだ。日本の川崎フロンターレの現状を見ると辛くなる・・・

しかし、選手を移籍させれば違約金をGETできるブンデスリーガのクラブは、Jクラブほどには苦しくないかもしれない。手にしたマネーで新たな投資が出来るからだ。

23-24シーズン加入の選手で一人をあげるならば、

間違いなくシャビ・シモンズ(←PSV)だ。2003年4月生まれで、現在21歳。22-23シーズンはオランダ・リーグで19得点の活躍。バルサの下部組織育ちらしい技術・意外性を兼ね備えた選手だと言える。すでにオランダ代表でのデビューも果たしている。

 

シャビ・シモンズの最大の武器は「意外性」

「え、そこでそんな選択!?」と、相手選手だけでなく、味方選手も観客もだましてしまうようなプレーが魅力。

23-24シーズン第18節のVSレバークーゼンで見せたシュートなんかはその最たるもの。

PA角でボールを受けて、リフティングしながら、振り向きざまにボレーシュート!! このスーパーゴールは「ああ見られてラッキー」と思わせてくれるようなゴールだった。

第31節のVSライプツィヒでは、左サイドでボールを持つと、右足アウトサイドでタイミングを外すクロス。オペンダの先制点をアシストした。

シャビは、ドリブルの持ち運びも速く、「タテに速い」ライプツィヒの哲学を体現したような選手。まだ21歳だし、これから一体どんな選手になるのか楽しみだ。

 

 

ライプツィヒというクラブはシモンズやオペンダ、シマカンといった有望な若手をスカウトするのが非常にうまいチームだが、FWポウルセン(在籍11年目)、GKグラーチ(在籍9年目)、DFオルバン(在籍9年目)、MFフォルスベリ(在籍10年目※2024冬アメリカへ移籍)といった長年所属している選手も存在し、戦力として活躍している。

特にFWポウルセンは、若手FWの良い見本となっている。ゴールへの道筋の描き方は「これぞベテラン」という味を見せてくれる。

第14節 VSドルトムントでは、カウンターのフィニッシュ役として、PA内でボールを受けると、横方向へドリブルするフェイクでニコ・シュロッターベックを完全に外し、切り返しから右足で見事なフィニッシュ!これぞストライカーというプレーを見せた。

 

 

 

 

シャビ・シモンズのような新鋭とポウルセンのような古株が融合するライプツィヒ。このクラブはただの金満クラブではない。24-25シーズンはもしかしたら優勝するのでは?と期待している。