23-24シーズンのドイツ・ブンデスリーガで最大のサプライズをもたらしているのは、言うまでもなくシャビ・アロンソ監督の率いレバークーゼンだ。日本でももっと注目されても良いと思うが、一般のメディアで取り上げられることはまず無い。さて、そんなレバークーゼン。

ボニフェイス、ヴィルツ、ホフマンと言ったアタッカーの繰り広げる魅力的なアタックが注目を集めている。

その攻撃の質は素晴らしいから、注目されるのは当然だ。しかしながら、首位に立つには守備の安定が絶対必要な要素だ。今回は、レバークーゼンの鉄壁3バックを紹介したい。

 

 

ヨナタン・ター(ドイツ)

1996.2.11生

 

3バックの真ん中にドカッと構えるのがター。

195cm、98kgの巨漢であり、圧倒的な身体能力を兼ね備えている。一対一に圧倒的強さを発揮し、「当然ですけど」という感じでサラっとボールを奪ってしまう。スピードを生かして体を入れて、完全にマイボールにする強さを持っている。セットプレーでは攻守に渡ってアクロバットなプレーを披露。下がりながらのジャンピングキックでゴールを決めたことも。ドイツ代表で主力になっていないのが不思議はぐらいの実力の持ち主。

 

エドモンド・タプソバ(ブルキナファソ)

1999.2.2生

背番号12を背負い、左CBの位置でスマートなプレーを見せるのはタプソバだ。194cm、85kgという体格だが、見た感じスマートな印象を与える。この選手をスピードで抜き去るのは至難の業だ。それだけの身体能力を持つのはターと同じ。一発で攻守を逆転させてしまうようなタテパスも持っており、レバークーゼンの攻撃の組み立てに一役買っている。

何といってもボールを持った時の姿勢が抜群。日本でいうと田中駿汰(札幌→C大阪)の印象に近い。姿勢が良いということは、それだけ周りが見えているという事。まさにDFの手本ともいえる選手だ。

 

オディロン・コスヌ(コートジボワール)

2001.01.04生

3人目に紹介するのは右CBでプレーするコスヌ。背番号6。この選手も191㎝を超える長身選手。まだ22歳と若い!コスヌの守備能力は鋭い出足を生かしたインターセプト、そして持ち上がりで発揮される。特に右サイドでボールを運びチャンスメイクをするのは、まさに近代DFという感じがする。

果敢な攻め上がりにで時にはフィニッシュの場面に顔を出すなど、高い攻撃能力を持つ。レバークーゼンのストロングポイントである右サイドのフリムポンが圧倒的な力を見せつけているのは背後に控えるこの右CBの存在が大きい。

 

 

レバークーゼンは、このレギュラーCB3人に加えて、エクアドル代表のCB、インカピエも控えている。アフリカ・ネーションズカップでコスヌとタプソバがチームを離れれば、彼が穴を埋めるだろう。もう一人は、バイエルンから加入したスタニシッチか。この盤石の3人のうち2人が抜けるのは痛手だが、シャビ・アロンソ監督の腕の見せ所であり、チーム力を底上げするチャンスだ。

 

 

守備の面でも是非レバークーゼンに注目してほしい。