ウインターブレイク前の第17節。前節ライプツィヒに引き分けたものの、依然降格圏内(入れ替え戦)から抜け出せないアウクスブルクは、最下位のグロイター・フルトと対戦。

両チームのスタメンは以下。

 

 

 

<フルト>

GK 30ブルヒャート

DF 18マイヤーフェアー 22グリースベック 4バウアー 15ウイレムス

MF 23ゼクイン 13クリスティアンセン 21ティルマン

FW 40レベリンク 16ニールセン 10ブルエダ

 

<アウクスブルク>

GK 1ギキエビチ

DF 2グムニー 6ハーウェレーウ 4オックスフォード 22イアゴ

MF 20カルジューリ 30ドルシュ 10マイヤー 3ペーターセン

FW 28ハーン 21ゼキリ

 

アウクスブルクのスタメンで特筆すべきは、キャプテン・ハーウェレーウのスタメン復帰!!そしてFWゼキリがケガから帰ってきた事だろう。バルガスはスタメンを外れ、前節効果的なプレーを見せたペーターセンが左MFでスタメン。

 

 

ブンデスリーガの下位直接対決は絶対に負けられない。緊張感をもった試合となった。

2分、オックスフォードが相手FWに対してアフターチャージでファールを取られる。全体的に動きが重く感じる。

4分、フルトのMFクリスティアンセンの右サイドからのクロス。低いボールだが、GKとDFの間を抜けて逆サイドまで行く。これはDF2グムニーが冷静に対処する。

5分には左サイドからのクロス。出場停止明けのハーウェレーウがしっかりと体をボールに相対させてクリア。アウクスブルクは前線にほとんどボールを運べない時間帯が続く。

 

 

17分の大ピンチ。フルトのGKブルヒャートからの長いボール。アウクスブルクのDFオックスフォードが相手FW40レベリンクと交錯して倒れる。ボールはそのまま右サイドを走る10ブルエタへ。ブルエタはそのままゴールライン付近までドリブルをすると、マイナス方向へパス。アウクスブルク守備陣はゴール前まで下がっており、PA付近はスペースが出来ていた、ここに走りこんだフルトの選手!(誰かは?)だが、間一髪戻ったのはアウクスブルクDFのドルシュだ。このパスをカットして難を逃れる。

 

 

22分にもドルシュの守備。ペーターセンが高い位置で奪われると、40レベリンクVSオックスフォード。レベリンクはオックスフォードを抜き切らずにクロス、これも低いボールだが誰も触らずにゴール前を通過。逆サイドの10ブルエダからもう一度ゴール前に折り返し。最後はドルシュがクリアー!!ドルシュの守備での運動量は目を見張る。

 

ここでようやくアウクスブルクの攻撃場面。

カウンターからアウクスブルクの右MFカルジューリが攻め上がり、右サイドを走るグムニーへ。グムニーはゼキリに向けて低いクロスを送るがこれはDFバウアーがクリアー。38分にもカルジュールからグムニーでクロスまでもっていく。

前半は0-0で終了。

 

 

勝負の後半。

アウクスブルクはMFペーターセンに替えて、エースの16バルガスを投入。

 

 

まず魅せたのはオックスフォードだ!!相手GKのロングキックを、思い切り背中をそらせて体を弓なりにし、勢いをつけてヘッド。豪快な音が無観客の会場に響き渡る!!

47分、アウクスブルクの決定機。左サイドのイアゴからバルガスへとつなぐと、バルガスがここで数秒ためる。イアゴがいい感じに上がるのを待って、イアゴへパス。イアゴは左サイドの深い位置まで進入し、クロス。ニアサイドであわせてのは、28ハーン!!滑り込みながらインサイドキックで狙うがGKブルヒャトの右足に阻まれる。こぼれ球はフルトのMF21ティルマンがいち早くクリアー!!惜しい!!

 

 

51分には、ハーウェレーウからロングパス一本。DFラインと競り合いながら胸トラップで収めたのは、エース16バルガス。キープするとイアゴへ。イアゴは中央へクロスを送るが、これはフルトのDF4バウアーが競り勝つ。この試合、4バウアーは厄介な存在だった。

 

 

54分、アウクスブルクは前からプレッシャーをかける。しかしフルトのDFバウアーがハーンとゼキリの間を通すパスを出すと、アウクスブルクは連動したプレスが機能しておらず、あれよあれよとパスを通され、ゴール前までもっていかれる。PAまで進入されると40レベリンクが左サイドでボールを持ちシザースでハーウェレーウをかわし、マイナスのパス。

ぽっかりスペースが開いていたが、MF16バルガスが全力で戻ってクリアー!!

この試合、フルトは深く切り込んでマイナスのパス、というのを徹底していたように思う。60分、69分も同じような形があった。アウクスブルクとしてはヒヤッとする。

 

 

78分、アウクスブルクのチャンス。ハーウェレーウのパスから途中出場のFWコルドバがPA内右サイドで持つ。マークに着いた4バウアーを引きずるような形で強引に突破をはかるが、バウアーは冷静に右足アウトサイドでチョンとボールに触れる。ファールにならない、優しい奪い方だ。

 

 

87分グロイター・フルトのチャンス。アウクスブルクが高い位置で奪われるとショートカウンターを食らい、11アビアマがPA外から低いコースを狙った強烈なシュート!!これは守護神のギキエビチが横っ飛びでセーブ!!CKに逃れる。

 

 

両チーム、結局最後までゴールを奪えず0-0で終了。

勝ち点1を分け合う形となった。

アウクスブルクとしては最下位のチームが相手だけに勝ち点3が欲しかったところだが、無失点での引き分けは及第点だろう。シュツットガルトが敗れたため15位に浮上してブンデスリーガのシーズン前半戦を終えた。

 

 

この試合のMVPは中盤のハードワークで無失点に貢献した、MFドルシュ!!