カガミ想馬プロデュース「熱海殺人事件〜水野朋子物語」初日に観てから1週間ぶり2度目の観劇。 | 「劇場放浪健忘録」

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主に舞台観劇の感想を書いてます(^-^)

熱海殺人事件〜水野朋子物語

 

初日を観てから、1週間ぶり2度目の観劇。

 

今日は、真正面。

 

今のうちに正直に言っておくと、

 

「わからない」とか「つまらない」とかいうと

 

「こいつ、センス無いなー」とか思われてしまうような

 

ジャンルの作品なんだなーとは思うんだけど、

 

私、「熱海殺人事件」未だに良くわかりません(笑)

 

でも「つまらなく」はなかった。

 

しかし「面白かった」とも言えない。

 

そんな感じ。

 

 

 

 

どうして、そういう行動になるのか?

 

ふざけてるのか?本気なのか?

 

どうも、そういう事を考えちゃいけないんだってことは

 

わかった(笑)

 

そして、どんなにふざけているように感じる事でも、

 

登場人物達は、すべて本気だ。

 

 

セリフにも行動にも、

 

はっきり言って相当ひどい

 

パワハラ、モラハラ、セクハラ、

 

直接的な下ネタ、下品な行動、

 

罵詈雑言、暴力が散りばめられている。

 

そして、脈絡がない。

 

それを面白く見せなければいけないのだから、

 

それは半端な熱量じゃできないよね。

 

そして、常に100%のエネルギーでそれぞれの

 

感覚がぶつかり合う様を

 

観る方も全身全霊で受け取らなきゃいけないんだな。

 

「理屈」じゃなくて「感情」で。

 

いや、「感覚で」かな。

 

 

それでも、

 

大山金太郎の殺人事件

 

木村伝兵衛と熊田留吉の関係性

 

水野朋子の孤独感

 

それぞれの物語が、とても深くて重いので、

 

お芝居として心を掴まれる部分もしっかりあって、

 

結果、

 

なんか、頭の中も、感情も、

 

グッチャグッチャに掻き回された感じ(笑)

 

 

木村伝兵衛の直井よしたかさんは、

 

初日に観たときよりもイっちゃってる感が強くて(笑)

 

でも、最後の誕生日の話、ウメさんの話、

 

弟への想いの語りはより想いが深く伝わってきた。

 

 

水野朋子の宮島小百合さんは、

 

お嬢様言葉がとても似合う方で、

 

どことなく、育ちの良さ、品の良さを感じさせる

 

素敵な女性なのですが、

 

その人が、あんな事を!!!

 

って思うような事、セリフをものすごく

 

思い切りよく発していて、

 

その振り切り方が潔くて気持ちよかった。

 

 

熊田留吉の菅野英樹さんは、

 

今まで、面白い役しか見てこなかったせいもあるけど、

 

今までとは全く違うイメージの役柄だった上、

 

声も、所作も、表情も思いのままに操ってる感じがあって、

 

まずは、器用な人だなと思った。

 

ただ、器用なだけでなく、

 

ラスト、水野に向かっての話終わりの、

 

物凄く絶妙な素晴らしいタイミングで、

 

涙が頬を伝ったあの瞬間は、

 

ああ、男の涙も信用しちゃいけない …もとい、

 

セリフに本気が乗ってるからこその涙だよなって感じた。

 

 

 

図師くんは、

 

大山金太郎の図師光博は

 

登場がかなりふざけてて(笑)

 

笑いを取る部分も多かったし、

 

舞台に一人取り残されての、一人コント(笑)

 

まあ、図師くんとしては得意分野だなあって感じだったのが、

 

熊田の激しい尋問が始まった瞬間の表情、

 

事件の再現シーンに入ってからの見事な切り替え

 

アイちゃんへの恋心と優しさと悲しみと絶望、

 

深い愛情ゆえの凶行、

 

特に金を差し出しながら「這いつくばんね!」

 

なんて、一見すると酷いこと言ってるシーンなのに、

 

伝わってくるのは悲しい愛情だったんだよね。

 

ああでも。

 

あの「這いつくばんね。」の言い方は、

 

私は初日の方が好きだったかな。

 

悲しくて、優しくて、優しくて。

 

図師くんの優しいところが出てる感じがして。

 

 

今回なんか嬉しかったのは、

 

「人に合わせる」が得意な図師くんが、

 

自分から、前に前に出てた事。

 

作品のせいもあるのかもしれないけれど。

 

少人数だし、話の作りからして、

 

誰も「引く」人がいない(笑)

 

誰かが前に出たら、次はそのまた一歩前、

 

次はまた一歩前…が、積み重なってできている。

 

その辺も、演じる方としては難しいところに

 

なるのかしら?

 

またちょっと、図師くんの新しい部分を知ることができました。

 

つまり、

 

惚れ直した☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 

 

 

カーテンコールで図師くんが、

 

「全てをさらけ出さないとできない作品」って言ってた。

 

それを聞いて、ああ、なるほどなって納得した。

 

でも、思った。

 

じゃあ、100%さらけ出せてたかな?(笑)

 

これは、図師くんに限らず。

 

そんなわけで、今回の戦利品。

パンフレット

 

図師ブロマイド

 

「水野朋子物語」チームブロマイドと、

先行予約特典のブロマイド

 

役柄別の、全キャストブロマイド

 

 

「熱海殺人事件」

 

今の私には、まだ良くわかんない。

 

今回は、正直言って

 

「どうにかして、他のチームも見てみよう!」

 

って気持ちには至らなかった。

(亜音さん見たさに、売春捜査官は一回見たけど)

 

でも、次にまた図師くんが出るって事になったら、

 

「それは楽しみだ!!今度は誰を演るんだろう!」

 

って思うと思う。

 

もしかしたら、この作品には「正解」ってもんがないし、

 

そして、作る側の自由度がかなり高い。

 

その分、作る側の実力の程がはっきり出る。

 

そういう部分が「楽しみ!」になるのかもね。

 

ならば、「良くわからない」は、

 

「正解」なのかもしれない(笑)

 

 

 

 

さて図師光博、次の舞台は…

ENG第11回公演

「ニンギョヒメ」

 

 

 

図師光博参加作品

劇団6番シード×自主制作映画チームProjectYamaken

実力派舞台俳優140名が出演!

「劇団のPV」が長編映画へと進化を遂げた!

映画「ディープロジック」

 

→映画「ディープロジック」公式サイト

 

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図師光博オフィシャルサイト