常日頃、御宗家から文武両道でなければいかんと言われてておりますし、武道の教えは、単に戦い方だけを教えるだけではなく、それ以上に人として大切な教えがあるものです。

自分は、幼い頃から勉強嫌いなところがあるため、対した知識もありませんが、今まで読んだ本や、師匠からの教えなどから、心に残った言葉や教えを紹介し、稽古にくる子供達にもわかりやすく伝えていきたいと思います。

まずは、五倫五常のご紹介。
御宗家からも常に「五常」と「五倫」の教えを守るよう指導があり、ご存知の方も多いと思いますが、今一度、その意味をよく考え直し、それぞれの行動にあてはめてみられてはいかがでしょうか。


五常は、儒教で説く「仁義礼智信」という五つの徳であり、これらを拡充することにより、五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)の道をまっとうすることができると説かれています。

■五常

人を思いやること。

正しい行いを守ること。

「仁」を具体的な行動として、表したもの。

学問に励むこと、知識を重んじること。

友情に厚く、言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。

■五倫
父子の親
父と子の間は親愛の情で結ばれなくてはならない。
君臣の義
君主と臣下は互いに慈しみの心で結ばれなくてはならない。
夫婦の別
夫には夫の役割、妻には妻の役割があり、それぞれ異なる。
長幼の序
年少者は年長者を敬い、したがわなければならない。
朋友の信
友はたがいに信頼の情で結ばれなくてはならない。


一つひとつみると、当たり前のようなことですが、自分の行動を見直してみると意外とできていないものです。

自分の場合、、、
“人を思いやる”
疲れていると、ついつい人のことより、自分のことを優先したり、相手に当たってしまったりしてしまいがちです。
“正しい行いを守ること”
なかなか、勇気のいることで、なかなか、窮地に立たされると貫けないことだったりするのではないでしょうか。
“礼”は、ほんとうに大事だと思いますね。相手に応じて、自分がどう行動するか。
よかれと思ってやったことが裏目に出ることもありますし、礼を尽くすってことは、なかなか難しいものです。
“学問に励む”これは、幼少のころより、最も避けてきた分野ですね。
遊ぶのは大好きでしたが、読書、書き物などなど、勉学というものは本当に嫌いでした。
遊びの中で、一年っしてまなんだことも多々あるようにも思いますが・・・
“友情に厚く…”大事にしようと思っても、思いやる気持ちが少しでも薄れたり、自分に甘くなると、ついつい、相手にとって悪いことをしてしまいます。
時間にルーズになってしまいがちなところは、ほんとに直さなきゃいけませんね。
自分なりに反省する点が多々あり、改めて、普段の行動を見直してみたいと思います。


興味のある方は、「論語」でも噛み砕いて説明されているので、一度、読まれてみてはいかがでしょうか。
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