寒の戻りか、少し冷たい日が続きますね。
体調管理はしっかりと出来ていますか～？
先月も「氣功とレイキはどう違うの？」ということを書きましたが、今日は「靈氣の本質」について書きたいと思いうます
今日本で行われている「靈氣」は「レイキ」であったり「Reiki」のような、西洋から逆輸入されたものが多いと感じます。
あなたが、レイキと聞いて連想することは何ですか？
癒し、ヒーリング、リラクゼーション？
それとも、病気や怪我の治療？
私は後者の方の、「傷を癒す」「病気を癒す」という言葉のように、「人のエネルギーを最大限に高め、自己治癒力によって傷や病気を治す」ものだと解釈しています
創始者の臼井甕男氏
そもそも、靈氣とは臼井甕男氏が、青年時代に苦学をしながら欧州や中国に渡航し、学びを深め、職業も公務員、会社員、実業家、新聞記者、政治家の秘書、宗教の布教師、刑務所の受刑者を教導する教戒師などの人生経験を通じ「人生の目的は何か？」と悟りを求めたことに始まります。
そして、歴史、医学、キリスト教、仏教、心理学、神仙の術、易学、人相学などを研究し「人生の目的は安心立命（あんじゅうりゅうめい）を得ることにある」という結論に達し、禅の修行を始めました。
安心立命（あんじゅうりゅうめい）とは、儒学の発祥で、「心安らかに保ち、心を乱さないこと」です
しかし、禅の修行を３年ばかりしても悟りを得ることができず、禅の師に「未だに悟りを得ることが出来ません。 これからどのような修行をすれば、真の悟りを得ることが出来るでしょう」と相談しました。
すると禅師は即座に「それでは一度死になさい」と答えられたそうです。
臼井氏は、「もう死ぬしか道はないのか」と心を決めて、鞍馬山にて死ぬつもりで断食修行に始めました。
断食修行を初めて２０数日目の真夜中に、臼井氏は脳の中心部に落雷を受けたような衝撃で意識不明の状態に陥りました。
数時間後に意識を取り戻した時には、心身爽快で身体は光り輝き「神即我」「我即神」の状態、まさに天の太陽との一体感を達成し、求めていた悟りの境地を完成したと知ったのです。
臼井氏は、慌てて山を降りようとしている時に転倒し、足の親指の爪をはがしてしまいました。
何気なく、傷口に手を当てると出血が止まり、みるみる傷が癒えていったそうです。
そして、これを家族や人に試したところ、同じ効果が現れたので、広く世間に伝えたのが靈氣の始まりです。
靈氣の霊は、雨（てん）+器+巫（ひと）と書きます
即ち、人とは天のエネルギーを収める器であると解釈できます。
靈氣とは、神人合一や人生の究極の道であり、その状態を示すものであると、私は解釈しています
実際に臼井甕男先生も「臼井靈氣療法とは如何なるものでありますか」との問いに。
「霊肉一如となって平和と享楽の生涯を完うし、傍ら他の病者を癒し、自他ともに幸福を増進させることが、臼井靈氣療法の使命であります」と仰っています。
そして何よりも大切なのは、人の生き方であると説いています。
靈氣をするもは必ず朝夕に唱える「五戒」も創っています。
今日だけは、怒るな 心配すな 感謝して 業を励め 人に親切に
今日だけはというのがミソですね。毎日今日だけは・・・今日だけはというわけです(笑)
毎日平安な心で、生業を通じ社会に貢献する、靈氣を通じて苦しんでいる人を助ける生き方をします。という宣言でもありますね。
そしてもう一つ素晴らしいことは、明治天皇の御製です。
靈受と言って、靈氣を伝授する際に五戒とともに唱和した、明治天皇の御製がとても感動します。
明治天皇は歴代の天皇の中でも、ひときわ崇高な靈氣を放っていたと伝えられています。
このお姿を拝するだけでも感じますよね。
アメリカ大統領のルーズベルトが来日した際に、
「明治天皇の大人格は、古今東西を通じて、歴史上他に比較するものはないでしょう。まさに明治天皇は偉大な帝である。日本人は幸せだ。ただ、明治天皇を戴いているだけで発展への道が開かれ、他の追従を許すことはありえない」と言っている。
明治天皇は非常に寡黙な方だったと言われていますが、その胸の内を十万首余りの和歌で表現しています。
十万首といえば、一日十首詠んだとして２７年かかる膨大な数です。
その中の十首を紹介したいと思います。
明治天皇御製
遠くとも 人の行くべき道ゆかば 危うき事はあらじとぞ思う
千早ぶる 神の開きし道をまた 開くは人の力なりけり
ともすれば 思わぬ方にうつるかな こころすべきは心なりけり
榊葉に かくる鏡をかがみにて 人もこころを磨けとぞ思う
心ある 人のいさめのことのはは やまひなき身の薬なりけり
目に見えぬ 神に向かひて恥じざるは 人の心のまことなりけり
われもまた 更に磨かむ曇りなき 人の心かがみにはして
天を恨み 人をとがむることもあらじ わがあやまちを思ふかへせば
いささかの 傷なき玉もともすれば 塵に光を失ひにけり
器には 従ひながらいはがねも とほすは水の力なりけり
読んで戴いて如何でしょうか？
天皇制がどうとか、日の丸がどうとか、君が代がどうとか言う方もいらっしゃいますが、生涯を通じ、唯唯国民の幸せを祈り、自分自身を戒め謙虚に生きる「神のような生き方」をしている国王が他の国に居ますか？
２６００年以上続いた国が他にありますか？
日本の土壌自体が波動が高いとか、日本人の霊性が高いと言いますが、これは一夜にしてなったものではなく長年にわたり、天を敬い、自然と調和し生きてきた民族のなし得た結果であると私は思います。
私たちは、偉大な先人たちの生き方や文化を受け継ぎ、子孫に伝えていく義務があります。
そして、その生き方を持って世界を導いていく使命があると考えるとどうでしょう。
今のような生き方で良いのでしょうか？
臼井甕男先生や明治天皇が私たちにメッセージをくれるとしたら、どのようなメッセージをくれるでしょうか？
あなたはどう思いますか？
私は、傍楽喜びを魂で感じ宇宙と調和する生き方を実践し、周りの人々を楽にしていきます
残念ながら、今の私は「靈氣」という方法ではありませんが、真髄の部分では共通する「癒手道の氣功整体術」で苦しんでいる人を楽にしています。
方法は少し違いますが、「臼井甕男」「太陽の神人 黒住宗忠」「合氣道の開祖 植芝盛平」「野口晴哉」「出口王仁三郎」など偉大な人物の根源や真髄は共通しています。
私は「癒手道」の中にそのエッセンスが凝縮していると常々感じているので、癒手道こそ私の歩む道だと認識しています。
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