惑星大戦争に人生を狂わされた男

今から42年前のお話です

巷ではスターウォーズ旋風が吹き荒れる

宇宙戦艦ヤマトも浮上

そのブームの中、東宝が

とにかく何とかしてやろうと突貫工事で作った映画

惑星大戦争を妄想と愛を込めて語ります

まだ完全に特撮怪獣ヲタとして覚醒してなかった中２のオイラ

だけど徐々に東宝特撮映画の深さを感じていた

スターウォーズの記事を書けば確実に本が売れ

スターウォーズを褒めちぎるSF映画評論家と言われる存在がウザくて

逆に日本の特撮映画の魅力に魅了されました

余談ですが12月の公開に行けずにフラストレーションたまりまくり

4月になってようやく観られました

二番館で3本立てで他の映画も凄かった

男はつらいよ、寅次郎頑張れ

柳生一族の陰謀

どちらも中２の見る映画じゃないよね

だけど物凄く映画が好きになりました

でもまあ便乗映画には違いありません

メカゴジラの逆襲以来

日本沈没やノストラダムスはありましたが

空想科学映画として腹の底から楽しめる久々の特撮映画でした

田中友幸社長の心の中

もしくは机の引き出しに眠っていたプロットを出せる絶好の機会でもありました

スターウォーズが何だ！我々には轟天がある！

って言ったとか言わなかったとか

突貫工事で作ったのですが実に楽しい過去の作品の流用

宇宙人の侵略のスケール的にはインディペンデンスディに負けてない(笑)

宇宙ステーションを破壊するシーンのサスペンスはベムスター以下だったけどね

円谷英二監督の大いなる遺産を惜しげもなく(笑)

あっさり世界中が壊滅

防衛軍司令に平田昭彦さん

参謀には中山昭二さん

この二人が率いる防衛軍を手玉に取る侵略者だから最強に違いない(笑)

轟天艦長滝沢は妖星ゴラスで世界中をまとめ宇宙大戦争で超兵器を駆使してナタールの侵略を退け

赤穂浪士が討ち入った吉良邸の隣人で侵入者は切って捨てると言い放った

池部良さん

ゴジラ1954の芹沢博士と同様の悲しみの最後でありました

主役に森田健作さん

沖雅也さん

我らがヒーロー宮内洋さん

必殺トリオが大活躍

浅野ゆう子のヒロインも悪くなかったなあ

音楽がまた格別です

ランク的には妖星ゴラスに匹敵しますが…

当時東宝レコードからサントラ盤が発売されて

半分近く映画未使用

実際はモノラルでかなり楽器も減らされてましたがその分軽快で楽しかった(笑)

惑星大戦争のテーマ

轟天のテーマ

大魔艦のテーマと侵略のテーマ

平和への希望

この楽曲がコアとなり映画の中で駆け回ります

映画冒頭のファンファーレからスターウォーズの20世紀foxを意識してます(笑)

スターウォーズのテーマは画面奥に引きずり込む感じですが惑星大戦争のテーマは画面からいきなりお客さんを弾き飛ばす音楽(笑)

大魔艦のテーマと侵略のテーマは不安と侵略者の強さを充分に引き出しました

尤も円谷英二監督の破壊シーンがあってこそ(笑)

轟天のテーマは打倒ヤマト(笑)だけどヤマトには無いモノもあった気がする

伊福部轟天のテーマへのオマージュでもあります

サントラ盤では轟天出撃をイメージして雷の音が被せてありましたが実際は実にスマートな音楽と出撃でありました

メインレーザーとドリルで天井を突き破る

今のヤマトなら無敵の波動防壁で岩盤なんてへっちゃらなんだけどね(笑)

この映画はファンファーレ好きだね

出撃した轟天に群がるヘルファイターを叩き落とす航空爆雷発射

ファンファーレと共にリボルバー発射孔が開きスペースファイター発進

同じ音楽だけどスペースファイター発進の方がテイクが長い

どちらも轟天のテーマのサビに繋がります

そしてそして

金星大決戦

轟天のテーマの冒頭から厳かに戦いが始まると思ったらまた惑星大戦争のテーマに移行

金星の大空？を自由自在に駆け回る我らが轟天

片や重力を操り突然の方向転換を繰り返す大魔艦

一進一退の攻防から轟天の秘密兵器？リボルバービームが炸裂

大魔艦に打撃を与える大技(笑)

設定には無い攻撃(笑)

リボルバーの大口径から撃ち出されるビーム

ひょっとしたらスペースファイターのエネルギーを暴走させてぶつけたんじゃないかな？

この映画の特徴としてはビームより打撃が強いから(笑)

大魔艦の居座る岩場を崩したのも墜落したスペースファイターがぶち当たったからね　

だけど轟天の操縦技術も砲術も素晴らしい

宙返りして大魔艦に大ダメージを与える操縦技術　

すべての砲撃が100発100中の砲術(笑)

この間に流れた惑星大戦争のアレンジテーマは絶品です

サントラ盤に入った戦いのテーマはやかまし過ぎて使えんわ(笑)

そしてまた侵略のテーマから大魔艦の秘密兵器重力砲が炸裂

轟天が轟沈しちゃった～(>_<｡)

完全に沈黙した轟天

滝沢艦長は艦首に向かう

艦長が偶然発見したエーテル爆弾原理

侵略者の実の狙い滝沢艦長が隠し続けた秘密

滝沢艦長もろとも大魔艦に突撃して戦いの幕引き

誰かの犠牲で勝利を得るパターンでゴジラ1954をここで踏襲したとはあんまり評価されてないのよね

轟天のガレージキットを手に入れたら無性に42年前を思い出しちまったぜよ

初代轟天と夢の共演

怪獣ヲタとして馬鹿として

無限の力をこの映画からもらったよ～

バトンを頂きました
バトン渡す方もこの映画を絶対語ると
確信犯です

以下は映画チャレンジの説明です。

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