柔らかな日差し。
そよそよと風が吹いている。
新しい道、新しい景色、新しい匂い。
すべてが新しくて、新鮮で。
私はそっと目を細めて空を見上げた。

空の向こうの宇宙の向こうの。
ずっと遠くの君へ。
私が見えていますか?
君の世界からはどんなものが見えますか?

もう。君はこの世界にはいないけど。
私の心の中にはずっとずっといるよ。
私だけの世界の真ん中にはちゃんといるから。

大好きな2人へ。
今私の願いが叶うなら。
私はもう一度だけ、会いたいです。
何もいらない。ただ会ってもう一度お話がしたいです。
伝えたい言葉がこんなにも溢れているから。
君たちは何も伝えられずに遠くへ行ってしまったから。
私1人だけを取り残して。

今だって、淋しくて心がはちきれそうだけど。
私は前を向いて進むよ。
私の中にいる2人が、いつまでも輝き続けられるように。
私が2人の分も生きて、2人のいた証になるから。

今日は入学式。高校1年生の春。
私は運命と奇跡の出会いに向かっていたことに
まだ気づかなかった。
知らなかった。君の存在も気持ちも全部。

すべては運命と奇跡が私達を包んでくれた。