人が悩む理由のひとつは、判断しすぎる心にあります。
判断とは この仕事に意味がある、とか、ない。
人は生きる価値がある、とか、ない。
私と他人を比較して、優れている、劣っている。
「どうせ自分なんて」 「うまくいかないのでは」という不安や心配も判断です。
「好き、嫌い」も判断。
こうした判断は、不満、憂鬱、心配事など、たくさんの悩みをつくっています。
もし無用な判断をしなくなれば、心はスッキリ、そして軽くなります。
「こうあるべき」という人生のこだわりや、他者への期待も、ただの判断に過ぎません。
あたまの中にしか存在しないから、これは妄想です。
本来「ない」ものを「ある」と思ってしまう。
判断を止めれば、人生の流れは変わっていきます。
道元は、心の反応から離れ、感覚に意識を向けることを「霊知」と述べています。
そこには、ある、ない、できる、できないの隔たりはないのです。