飲酒は睡眠の質を悪化させ、睡眠障害の重大な原因となります。

飲酒はメンタル疾患のリスクを大きく高め、多量飲酒者では、うつ病のリスクが3.7倍、認知症のリスクが4.6倍、自殺リスクを3倍にも高めています。

メンタル疾患を治療中の人は、「禁酒」が必須です。お酒を飲んでいる限り、ぐっすりと眠ることができず、メンタル疾患は治りにくくなります。

 

お酒をほとんど飲まない人が、「お酒は健康にいいらしい」という理由で、無理して飲むのは百害あって一利もありません。

アルコールは、脳の興奮を抑えるギャバを分泌する神経を活性化します。つまり、鎮静剤を飲んでいるような気晴らし効果がありますが、それは問題の先送りでしかありません。問題を先送りすると、事態は悪化して対処不能になり、ストレスは増える一方になります。お酒でストレス発散は、ストレスを蓄積、増加させていくリスクがあります。

 

参考資料:厚生労働省2023年11月発表「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)