「犬ヶ島」〜Isle of Dogs 観た | そらまめのハイブリッドライフ in Japan

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在米2○年の関西女、元学者、シングルマザーで、NPO職員だったけれど、2020年秋、日本に子どもを連れて本帰国。カルチャー
ショック満載の日米ハイブリッド生活を送る日々のつぶやきブログです。


(copyright: Fox Searchlight Pictures)

こちらでは早くも公開になっている、映画「犬が島」。

先週末観てきました。

今回は、日本を舞台にしたアメリカ映画だということ、

そしてストップモーションアニメだということ、のみの情報で、

前回同様、先入観無しで挑みました。

これ、ハリウッド俳優に加え、日本の役者さんたちが声優としていっぱい出てるんですね!

しかもセリフは全部日本語で!

あ、オノヨーコさんはヨーコ・オノという名前のキャラ(役柄は別)で出てますが、英語でした。

通訳のキャラがいるので、日本語の後に英語での翻訳が入りますが、入らない場面も結構あるので、日本語わからない人はなんとなく想像することになりますが、

ストーリーを理解する上では支障無しと思われます。

ストーリー自体はいたってシンプル。(ここからネタバレしたりします)・・・・・・




舞台は架空の都市、メガ崎市。

犬インフルエンザが流行し、それにかかった犬は次々と「犬ヶ島」に送られ隔離され、野垂れ死に。

そこに、市長の養子として引き取られた甥である少年アタリ(アタルやったらしっくりくるのに・・・)が自分のボディーガードとして苦楽を共にした愛犬スポッツを探しに、小型飛行機で島にやってきます。

他の犬たちに助けられながら、アタリはスポッツを探します。

その中で友情が芽生えたり、犬同士の友情が芽生えたり。

そして一方、メガ崎市では市長の横暴によって、犬インフルエンザの特効薬を開発した研究者が殺されたりと・・・

はっきり、善悪、白黒ついた話になっており、最終的には悪は滅び、善が栄え、犬たちは助かり、アタリはヒーローになるという、

わかりやすい。

この映画はストーリー展開を楽しむというよりも、

映像と音を楽しむつもりで行った方が正解かと思われます。

とにかく、シュールなのです。

20年後の日本ということですが、そこにある日本は昭和初期の日本です。

色使いも(赤・黒・茶色が多い)、人の服装や、家・店の佇まいなども戦前の日本からALWAYS三丁目の夕日ぐらいのもの。

その中に、戦後アニメ界にあった淡々とした残酷さとシュールさを兼ね備えている。

ウェスアンダーソンの他の作品は観たことありませんが、全部こんな感じなんでしょうか?

あまりにシュールで、子ども2を連れてきて間違いだったかもと少し後悔しました。

PG13だったので、油断した。(^▽^;)

ということで、これは単に家族向けの感動映画ではございません。

日本映画の沈黙の効果も用いたというのを記事にみましたが、まさにそんな感じで、

要所要所で無音というか、一瞬止まって風のみがシューっと吹くような場面があり、

より一層シュールさを演出しています。

ストップモーションアニメの面白さも、隅々まで観ていて飽きない映像でもあります。

とくに、喧嘩のシーンは、日本のアニメのように、モコモコと煙が立って、その煙をようく見ると綿でできているのがわかります。

犬は英語を話すのですが、犬らしい仕草も、人間らしい言動も、両方するところが面白い。

そして、映像自体の透明感!

あれはどうやってるのか?CGでは出ない、透明感です。

各シーンに見るところいっぱいあるのに、次々違うシーンに写っていきますので、映像だけでももう一度みたいと思わせる映画であります。


日本では近々公開ということで、子ども向け映画と思わないことをお勧めします。