
(copyright: Fox Searchlight Pictures)
こちらでは早くも公開になっている、映画「犬が島」。
先週末観てきました。
今回は、日本を舞台にしたアメリカ映画だということ、
そしてストップモーションアニメだということ、のみの情報で、
前回同様、先入観無しで挑みました。
これ、ハリウッド俳優に加え、日本の役者さんたちが声優としていっぱい出てるんですね!
しかもセリフは全部日本語で!
あ、オノヨーコさんはヨーコ・オノという名前のキャラ(役柄は別)で出てますが、英語でした。
通訳のキャラがいるので、日本語の後に英語での翻訳が入りますが、入らない場面も結構あるので、日本語わからない人はなんとなく想像することになりますが、
ストーリーを理解する上では支障無しと思われます。
ストーリー自体はいたってシンプル。(ここからネタバレしたりします)・・・・・・
舞台は架空の都市、メガ崎市。
犬インフルエンザが流行し、それにかかった犬は次々と「犬ヶ島」に送られ隔離され、野垂れ死に。
そこに、市長の養子として引き取られた甥である少年アタリ(アタルやったらしっくりくるのに・・・)が自分のボディーガードとして苦楽を共にした愛犬スポッツを探しに、小型飛行機で島にやってきます。
他の犬たちに助けられながら、アタリはスポッツを探します。
その中で友情が芽生えたり、犬同士の友情が芽生えたり。
そして一方、メガ崎市では市長の横暴によって、犬インフルエンザの特効薬を開発した研究者が殺されたりと・・・
はっきり、善悪、白黒ついた話になっており、最終的には悪は滅び、善が栄え、犬たちは助かり、アタリはヒーローになるという、
わかりやすい。
この映画はストーリー展開を楽しむというよりも、
映像と音を楽しむつもりで行った方が正解かと思われます。
とにかく、シュールなのです。
20年後の日本ということですが、そこにある日本は昭和初期の日本です。
色使いも(赤・黒・茶色が多い)、人の服装や、家・店の佇まいなども戦前の日本からALWAYS三丁目の夕日ぐらいのもの。
その中に、戦後アニメ界にあった淡々とした残酷さとシュールさを兼ね備えている。
ウェスアンダーソンの他の作品は観たことありませんが、全部こんな感じなんでしょうか?
あまりにシュールで、子ども2を連れてきて間違いだったかもと少し後悔しました。
PG13だったので、油断した。(^▽^;)
ということで、これは単に家族向けの感動映画ではございません。
日本映画の沈黙の効果も用いたというのを記事にみましたが、まさにそんな感じで、
要所要所で無音というか、一瞬止まって風のみがシューっと吹くような場面があり、
より一層シュールさを演出しています。
ストップモーションアニメの面白さも、隅々まで観ていて飽きない映像でもあります。
とくに、喧嘩のシーンは、日本のアニメのように、モコモコと煙が立って、その煙をようく見ると綿でできているのがわかります。
犬は英語を話すのですが、犬らしい仕草も、人間らしい言動も、両方するところが面白い。
そして、映像自体の透明感!
あれはどうやってるのか?CGでは出ない、透明感です。
各シーンに見るところいっぱいあるのに、次々違うシーンに写っていきますので、映像だけでももう一度みたいと思わせる映画であります。
日本では近々公開ということで、子ども向け映画と思わないことをお勧めします。