ランドブリーズのゴージャスなDNAと
新しい試みが盛り込まれた
山岳用でも通用するハイスペックなソロテント
このランドブリーズ・ソロに限らずスノーピークのテントに使われている
PU(ポリウレタン)コーティング(加工)されている布地ですが、
他の国内メーカーの布地よりもPUの層が厚めに塗られているのが特徴かと思えます。
(当時のアメリカのテントは、ノースでもマーモットでも
シェラデザインでもPU層が厚かった)
防水素材として雨水などを遮断してくれているPUですが、
スノーピークのこのテント素材は時としてフレームにPU層がグリップ(干渉)し引っ掛かってしまい
設営時にイラッとすることもありました。
本体にフライを被せて位置を微調整しようと一部を引っ張っても、PUが滑り止めの役割をしてキュッ!とフレームにグリップしてしまう。
それほどPUがガッツリと塗布されています。
数年という期間でしたら雨などは遮断する耐性水圧を上げることができますし、
耐風性を上げることにも寄与することでしょう。
水の侵入がもっとも懸念されるボトムシート。
耐水圧に難点があるリップストップ地を多くのメーカーはボトムシートに使うことを避けている。
スノーピークは厚いPU加工なので、ボトムシートにもリップストップ地を大胆に取り入れている。
けれども、その分、同じ面積あたりの重さはかさんでしまいますし、
収納面でも素材が厚い分だけ嵩張ってしまいます。
そして、自分の場合と同じで、15年とか20年という長いと
PU層が加水分解を起こしてしまいます。
他のメーカーのものと比べると、PUが韓国の垢すり並みにポロポロと大量のPUが
剥がれ落ちてきます。
加水分解は遅らせることはできますが、どうしても避けることはできないようです。
たらく亭のレビュー
ランドブリーズ・ソロのフライシートは前回の投稿で書いたように
ベンチレーションのカタチが庇(ひさし)のようになっていて、
筒状の円筒形ベンチレーションと比べて格段に換気能力が高いです。
寝苦しいほどの夏のキャンプや低山縦走時など、この換気能力の違いは
ありがたく感じます。(それでも暑い時は暑いんだけど)
2003年当時、インナーテントにファスナーをつけて
内側(室内)からフライシートのベンチレーションをコントロールできる
こうした工夫をしていたメーカーはまだまだ少なかった。
このベンチレーションが前後に計2ヵ所設置されていて、
通風性(通気性)の向上に寄与している。
またアライテントやエスパースのようなフレームスリーブ式でなく、フック吊り下げ式なので
フライシート内で空気の流通が遮られないから効率的な空気の循環ができる。

フレームのテンション(張力)をボトムシートだけでなく
パネル部分にも伝えることで効率的な張り具合と耐風性のアップに繋がっている
写真(左)がランドブリーズ、写真(右)が某社
フックを繋ぐストラップを斜めにずらして縫製することで、
支点が倍になって、インナーテントが安定して、若干だけどインナーの内部の
空間も広がっている。
その他にも細かい新機軸やアイデアが盛り込まれている!
・フライシートの布地はPU加工だけでなくUV加工が施されていた!
(人の日焼け対策というより、ナイロン地の紫外線劣化を遅らせている)
・ボトムシートにテフロンコーティング加工がされて防水性を向上させている
・フライシートのドアファスナーはベンリすぎるトリプルスライダーを採用
・D字式のドアは開いた時にドアパネルが地面に垂れないので、汚れない。
・2003年頃に既にDACの軽くてしなやかで強靭なフレームをしていた。
また、ショートポールなので、持ち運び移動の際にベンリな長さになっている。
気になる箇所
・四隅のインナーテントとフライシートの接続は4ヶ所ともバックル
バックルでしっかりと固定されることと、ストラップの長さを調整すれば
より均等にテンションを分散させられてテント全体の安定に寄与する。
けれども、4ヶ所全部がバックルだと逆に面倒に感じてしまう。
アライテントのように2ヵ所のバックルくらいがちょうど良く感じてしまう。
・ノーマルフライシートは思いのほか前室が狭い
ソロテントに前室のスペースを求めるのも酷なんだけれど、
狭いスペースなのに前室の斜線がなだらかなので
ファスナーの開け閉めがけっこうメンドい
・テントの高さがピッタリ100cmなので圧迫感がある。
105cm以上の高さは欲しいものです。
LAND BREAZE soloランドブリーズ ソロ /SNOW PEAK スノーピーク前編
ランドブリーズ ソロの血脈を受け継ぎながらも
着実に進化したスノーピーク ファルPro.air2




