だいたい2000年になるちょっと前に
サラリーマンになって日々の仕事に忙しくなって
そのために縦走やトレッキングにでかけなくなってました。
それと比例するように、登山店にも脚を向けるのがなくなってた。
かつてはアウトドア用品を扱うキャンプ向けの専門店と、
登山に特化したような無骨極まりない登山店が
半々くらい点在していたように感じてたけれど、
2023年の現在は登山店が激減してました。
かつて私がゼロから道具を揃え始めたお店“池袋秀山荘”もなくなっていて、
私が住んでいる浅草から近い上野御徒町の“アートスポーツ(後にODボックス)”も、
ICI石井スポーツと合併(?)しヨドバシカメラグループになってたり。
私の親友もいろいろとアドバイスを受けていた御茶ノ水の
“GLS(グリーンライフスポーツ)”もなくなっていました。
淋しいかぎりです。
トレッキングや野営から遠ざかっていた間に
秋葉原から神保町にかけて数店舗を展開していた老舗“ニッピン”も全店閉鎖になっていました。
まるで、自分が卒業した学校が廃校になったかのように
「帰る処がなくなった」感があり
なんともやりきれない気持ち。。。
世界の超人ラインホルト・メスナーの要望を取り入れて
共同開発した通称“メスナーテント”。ニッピンの代名詞的存在だった人気商品
メスナーテント誕生秘話
特に私がもっとも足しげく通っていた池袋秀山荘は1FとBF1売り場があって
狭い店舗に登山道具がひしめき合っていました。
地下の売り場なんて階段を降りてゆくと
なんか「隠れ家」感があって心地よかったです。
また、秀山荘オリジナルのプライベートブランド
climb Zone(クライムゾーン)
のシュラフやタープやザックを愛用していたけれど、
もう新調することも修理依頼もできません。
また、「いつかは使ってみたい!」と密かに狙っていた
PBテント“ZT301”も もう入手できません。
このテントはあきらかにICI石井スポーツの“ゴアライト”を
意識したテントだったように思います。
ゴアライトは山やフィールドで多くみかけていたので、
ヘソ曲がりな私は秀山荘のゴアテックステントを使ってみたいと思っていました。
当時お店で内部を覗くとゴアライトと同じく、
天頂辺りに短いループが縫い付けられて、
サイドにメッシュポケットがあったと記憶してる。
ほとんどゴアライトと同じ。オプションのフライシートが特徴的。
登山店の激減ともに登山店オリジナルの
プライベートブランドも激減してしまい、
(ICI石井スポーツでさえゴアライト販売中止に…)
80年代から90年代前半にかけて山をほっつき歩いてた私には
本当に残念に思います。