韓国に初雪が降った。


毎年見慣れてるはずの白い雪は、今の俺には凍るように冷たくて、すぐに身体の芯まで冷えた。



何故だろう。


何故こんなにも冷たく感じるんだろう。

あの人がそばにいないだけでこんなにも違うものなのか。



いつもそばに寄り添ってくれたあの人。


初雪が降った日は子供みたいによく雪で遊んだ。

満面の笑顔で俺の名前を呼んで、丸めた雪を無邪気に投げて。


その笑った口はまるでハートのような形をしていて、俺に向けられた表情は幸せそうだった。



早く、早くあの人に会いたい。


会って話をしたい。

何でもいいんだ。

くだらない、意味のない話でも。


俺の心の中にはいつだってあの人が存在している。


この白い雪が降り終わる前に一目でも会えたら…



『ジョングガ。』



『テヒョンイヒョ…』


『ぶっっ!!』



『はい、僕の勝ち〜。』



『ちょっ、何だよ!不意打ちするなんてずるいでしょ。ヒョンの事ずっと待ってたのに!』


『1人で黄昏てるからだろ〜。』


『だってなかなか戻って来ないからじゃん。(その笑顔もズルすぎ…)』



『じゃ、毎年恒例のあれやりますか。』


『やりますか。ヒョン覚悟してね。』


『それ僕に投げつけるの?』


『え、…あ〜じゃぁ少し量減らす。』




雪が降り積もれば子供みたいにワクワクして戯れ合う。


それはいくつになっても変わらなくて、この先も変わる事はないだろう。


しんしんと粉雪が音もなく降り続ける中、楽しそうに笑う声が心を癒やしてくれるように。


そんな俺達のWhite Christmas。



END




過去の雪ネタ☃️

見返すと恥ずかしい笑





皆さん、Merry Xmas!

今年ももうすぐ終わりだというのに、インフルエンザが大流行して家族全員ダウンしそうになりました。

が、何とか持ちこたえてる…


まだまだ気が抜けませんが、年末まで頑張りましょうグッ


画像お借りしました。