そんなこんなで、テヒョンイヒョンの危なっかしい行動を隣でヒヤヒヤしながら見ていた僕は、口出しを出来ないムズムズ感で全く気持ちが落ち着かなかった。


『う〜ん。こんな感じかな。』


『おっ!出来たの?』


『んーもっと綺麗な形にしたかったけど、どうしても生地からチーズが飛び出る。やっぱり何回やってもソジュニヒョンのように綺麗に丸くならないや。』


確かに見た目はいびつでも、キッチン台には何度も何度も失敗したチーズハットグが大量に揚げてあった。


形はどうであれ、僕に食べさせたくて一生懸命作ってくれた。


ただそれだけでこんなにも嬉しい気持ちにさせてくれるんだから。


『僕はこれがいいよ。これが食べたい。』


そう言うと、テヒョンイヒョンははにかんで砂糖とケチャップ、マヨネーズ、マスタードを手慣れた手付きでかっこよく盛り付けた。


『ん、お前の分。』


よそよそしく僕に手渡す姿は何だか素っ気ないけれど、照れ隠しだという事は分かる。


『ふふっ。いただきます。』


大きい口を開けてガブッとかぶりつくと、外はカリカリで中はモチッとしていて、それはまさに食べた事のある同じみのチーズハットグだった。


『おいしいっ!』


僕は正直な気持ちを伝えた。

心から本当に美味しいと思ったからだ。


テヒョンイヒョンは僕の反応を見て、照れくさそうに笑った。



カチャッ、コンッ、キュッキュッ


2人で一通り食べ終えた後、テヒョンイヒョンはすぐに席を立って洗い物をしだした。


『置いといていいのに。僕がやるよ。』


『いい。最後まで片付ける。』


そこまでしてもらうのは何だか申し訳なくて、隣に並んで洗い終わった食器を拭こうとすると、


『そのかわりさあとでマッククス作って。』


とテヒョンイヒョンは少し遠慮がちに言った。


『材料用意してあるからすぐ作れるよ。ふふっ。ヒョンは僕のマッククス好きだね。』


『うん。やっぱり作るより食べる方がいい。』



テヒョンイヒョンの作ってくれたチーズハットグは本当に本当に美味しかった。


けれど、僕は作ってもらうより自分が作った料理を喜んで食べてくれる人の姿を見る方が好きかもなんて思った。


『僕もヒョンみたいに精神統一してから作ろうかな。』


『そこは真似するなよ。』

『あははっ。』



おしまい



ほのぼののような短編ミニ小説のような内容でお送りしました。

文字制限の為、前編後編と分けました。


今回はなんとテテが料理を振る舞う側!


ソジンの家で見せてくれたテテの料理をする姿は、一生懸命でポヤポヤしてて最高に可愛かったですよね。


それを思い出して、お話にしてみました。


マッククスと言えば、もうこの2人しか浮かばない。

まだこのネタで妄想作れそうです(笑)



そして今日はグクの新曲『Seven』のリリース日♡

13時にMV公開!

あ、私のブログと同じ時間⌚️


楽しみに楽しみにしてたから嬉しい〜♡

鬼リピしよ。


画像お借りしました。