『ジョングギ、僕のインスタ見た?見てなかったら今開いて。』
つい先程海外撮影の為に出国したはずのテヒョンイヒョンからメールが送られてきた。
言われた通りインスタを開くと、
銀髪に緑の輪っかピアスをつけた男性の写真がアップされている。
いつもと違う髪色の投稿にARMYからは、"これ誰?"、"ほんとにテヒョン?"などと半信半疑な反応が多く見られた。
きっとテヒョンイヒョンは、この写真をインスタにあげた事で、ARMY達が想像以上に騒いでいるのが嬉しかったんだろう。
僕だって昨日黒髪から銀髪に変えたテヒョンイヒョンを見た時は驚いた。
ソロ活動に向けて少しずつ動き出しているのも、ヘアスタイルを変えたいと言ってた事も知っていたのに。
一昨日フランスから帰国したテヒョンイヒョン。
帰ってくるなり、"明日ジョングギのマッククス食べに行く"と連絡が入った。
最近マッククスにハマっているテヒョンイヒョンは、僕と会う時は必ずと言っていいほど"マッククス作って"と言うのが口癖になっている。
だからいかにこの人を満足させられるかと、僕はレシピを調べながら日々研究中だ。
翌日の午後。
インターホンが鳴ってドアを開けるとハットを深く被ったテヒョンイヒョンが立っていて、
『ジョングギ〜。お腹空いた〜。』
と玄関を上がるなり、僕を横切って部屋へ入って行った。
CELINEのディナーイベントで見せたあのヴィジュアルとは違う、いつもの甘えるテヒョンイヒョンに思わず心をくすぐられたけど、僕だけに見せてくれる自然な姿が何より嬉しかった。
『髪色変えたんだね。』
『おぉ、さっき美容院で染めてもらった。どう?』
『うん。似合ってる。』
『お前に1番に見せたくてそのまま来た。』
本人にとったら些細な一言だとしても、さり気なく言葉にして伝えてくるこのヒョンは罪な男だ。
マッククスを作ってあげると、ズルズルッと麺を口に頬張りながら、
『これだよ、これっ!』
とテヒョンイヒョンが言った。
『いつでも作ってあげますよ。エゴマ油いっぱい入れて。』
嬉しいのと恥ずかしいので余裕の笑みを浮かべたけど、これは完全なる照れ隠しだった。
そして現在、僕は写真に写るテヒョンイヒョンを見ながら、
このヒョンの姿、もうちょっと僕だけが知っていたかったな…なんて複雑な気持ちでいた。
まあ、勝手なジェラシーなんだけど。
するとテヒョンイヒョンから、
『スケジュール終わって帰って来たら、またマッククス作って。』
とメールが届いた。
僕はそれを読んで、手で顔を隠しながらふふっと笑った。
おしまい
おまけ
『ん〜…もっともっと美味しくなるには…』
『チャムソース2杯、プルダックマヨソース2杯、おろしにんにくは…入れて…』
『ヒョンは辛いの苦手だから、卵黄をよく絡めて…』
『え〜と…◯◯日に帰ってくるから〜それまでに調味料買い足して〜…』ブツブツ
日々研究中のグク。
テテの胃袋を掴んで離さないでね♡
今回はほのぼののような短編ミニ小説のような内容でお送りしました。
ちょっとだけ書くつもりが、妄想が広がってしまいました。
テテはグクのマッククスを食べて、スペインに出国したのかな♡
撮影の噂があるけど、どんなお仕事なんだろう。
楽しみに楽しみに待っていよう。
画像お借りしました。






