「そうやってテテは私のこと…」
「愛してるから普通のことだよ〜
俺は浮気もしないし
ヌナのこと大事にする。それだけだよ」
私に話しをさせる隙すら与えない彼は
相当必死なんだと分かったから
「……分かった。
テテを信じるから…」
私は彼に降参した。
「分かってくれて良かった。
じゃ、ホントに行くよ」
彼は荷物を持つと
もう片方の手で
私からのプレゼントを
顔の高さまで持ち上げて
嬉しそうにニーッと笑った。
彼について玄関まで行くと
「またね、ヌナ」
彼はそう言いながら振り返る。
軽くそう言ってるけど
次、彼に会えるのはいつなんだろうな……
ふとそう思ったら
なんかまた涙腺がきゅーっとなった。